FIFTY FATHOMS AUTOMATIC[2007]
アイコンとして復活を遂げた1stレプリカ

2007年発表の第3世代モデル。搭載するCal.1315は手巻きのCal.13R0を自動巻き化したものだが、併せてテンプを重いグリュシデュール製に変更し、携帯精度を改善した。自動巻き。35石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約5日間。SS(直径45mm)。300m防水。154万4400円。
ジャン-ジャック・フィスターの退陣に伴い、1980年以降、フィフティ ファゾムスは、市場から一度姿を消した。しかし同社を継承したジャン-クロード・ビバーは、97年に「トリロジーコレクション」として、フィフティ ファゾムスを復活させた。これはオリジナルモデルに触発された造形を持っていたが、ケースや文字盤の作りは、明らかに高級機のそれだった。
フィフティ ファゾムスが本当の意味での基幹コレクションとなったのは、2002年にマーク・A・ハイエックがCEOに就任して以降である。奇しくもフィスター同様、ダイバーだったハイエックは、フィフティ ファゾムスがブランパンの伝統を継承するコレクションであることを見出したのである。
翌03年、ブランパンは過去と直結した新たなフィフティ ファゾムスを生み出すべく、外装を1953年のファーストモデルに近づけた限定版を発表した。このモデルの大ヒットを受けて、ブランパンはフィフティ ファゾムスの刷新に取り組んだ。完成したのが、2007年発表の「フィフティ ファゾムス オートマティック」である。直径は45㎜に拡大され、ムーブメントは開発に4年を要した自社製の新型自動巻きに置き換わった。
新型ムーブメントのキャリバー1315は、直径こそ大きかったが、約5日間という長いパワーリザーブを持つほか、フリースプラングテンプの採用により、等時性と耐衝撃性を大幅に高めていた。また、デイト表示を逆戻しできる機構は、この時計にいっそう高い実用性をもたらした。
優れた外装に加えて、自社製の自動巻きムーブメントを搭載した第3世代のフィフティ ファゾムス。07年発表の本作をもって、フィフティ ファゾムスはいよいよ完成を見たと言っていいだろう。

