クリスティアン・ヴァン・デル・クラーウが、創業50周年を祝う初の自社製ムーブメントを披露

オランダの腕時計ブランド、クリスティアン・ヴァン・デル・クラーウは、ブランド初となる自社開発のマニファクチュールムーブメントを発表した。フリースプラングテンプを備え、天体時計ブランドらしいユニークな装飾が目を引くムーブメントだ。2024年で創業50周年を迎えた同ブランドの、類まれな技術力を象徴する存在と言える。

50年越しに登場した初のマニファクチュールムーブメント

　2024年で創業50周年を迎えたクリスティアン・ヴァン・デル・クラーウは、ブランド初となる自社開発のマニファクチュールムーブメントを発表した。

　同ブランドは、天体時計の製作に注力するオランダ発の腕時計ブランドだ。各惑星の軌道を極めて忠実に再現するアストロノミカルコンプリケーションを多く手掛けており、壮々たるブランドのマスターピースにモジュールを提供した実績もある。

　そんなブランドのアニバーサリーイヤーに登場したムーブメントは、天体時計ブランドらしいユニーク性を体現しつつも、腕時計製造の先端技術を有する象徴的な存在に仕上がっている。

　まず目を引く装飾は、星のモチーフを多く用いることで、天体時計ブランドの自社製ムーブメントであることを象徴している。各所に見られる星型のブリッジはなんとも印象的で、歪みのないサーキュラー仕上げが光っている。また、その他のブリッジにも、フロスト仕上げと星型モチーフが全面に施されており、まるで流れ星が流れているような構造を成している。

　ムーブメントの中心には、細心の注意を払って設計されたフリースプラングテンプを備える。緩急針を持たないフリースプラングテンプは、耐衝撃性に強い一方で、精度の調整幅が低い分、ムーブメントの基礎精度が求められる機構だ。卓越した精度を象徴するこのテンプの搭載によって、本機は精密な時刻表示と精密なコンプリケーションに貢献する。