深海のモンスターが文字盤で躍る ロマン・ジェローム

2017.04.11
「オクトパス ルーメ」。自動巻き(Cal.RJ002-A2)。23石。2万8800振動/時。約42時間のパワーリザーブ。SS+ブラックPVD(直径47㎜)。888フィート(270m)防水。25本の限定生産品。275万円(税別)。6月発売予定。

 

 ロマン・ジェロームのSEAコレクションに2012年に加わったダイバーズウォッチ「オクトパス」の新作が先のバーゼルワールドで発表された。

 文字盤中央には8本の足を持つ巨大なオクパスが鎮座。DLC加工が施されたこの海洋生物を中心に、オニキスプレートの上にウニをイメージした突起物がブラスで仕上げられ、スーパールミノヴァを注入している。突起物の間にはブル−レジンが流し込まれていて、明所ではディープブルーに浮遊するオクトパス、暗所ではまるで深海に潜むオクトパスが表情豊かに描かれている。オクトパスは西洋では「深海のモンスター」として描かれる題材で、19世紀には数多くの小説でそのミステリアスな姿が描写されているのは周知のとおりだ。

 直径47㎜の大型ケースには、左右対称でリュウズが備えられている。向かって左側は時刻合わせ用、右側が逆回転防止インナーベゼル操作用となっている。
 アウターベゼルにはタイタニック号のパーツを含有しており、いわば「深海に沈むタイタニック号に今も生息するモンスター」を表現。ロマン・ジェロームならではのウイットに富んだ作風だ。

 


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