タグ・ホイヤーから、1960年代から1970年代を象徴するホイヤーのストップウォッチに着想を得た、精度を重視する強い姿勢を表現する限定モデル「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ ストップウォッチ」が登場した。

世界初の角型自動巻きクロノグラフ
2025年、タグ・ホイヤーは、F1モナコGP史上初のタイトルパートナーとなることを発表。モータースポーツの新たな歴史を作ると意気込むタグ・ホイヤーは、それを記念して1970年代に製造されたストップウォッチの意匠をモチーフとした「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ ストップウォッチ」を公表した。モータースポーツはコンマ数秒の差が結果を左右する、精度が物言う緊張感に満ちた世界だ。それを象徴するストップウォッチを文字盤のデザインに落とし込んだ限定モデルである。レトロな意匠からは、モーターレーシングの豊かな歴史を感じ取ることができるだろう。

「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ ストップウォッチ」は、そのデザインにインスピレーションを与えた1970年代にちなんで970本の限定製作となる。自動巻き(Cal. 11)。59石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。Tiケース(縦39×横39mm、厚さ14.3mm)。100m防水。世界限定970本。147万4000円(税込予価)。
1969年に登場した「ホイヤー モナコ」。従来の時計製造の常識を覆し、丸型が主流だった当時の時計業界において初めて角型の自動巻きクロノグラフを発売した。そのユニークなフォルムは大きな衝撃だったのだ。左側に配されたリュウズ、シグネチャーのブルー文字盤、大胆なプロポーションなど、そのすべてが伝統を打ち破り、時計製造の世界で新たなアイコンを築き上げた。
1971年に、スティーブ・マックイーンが映画『栄光のル・マン』で「ホイヤー モナコ」を自ら選択し、着用したことによって、またたく間に注目を集め、モータースポーツの黄金時代、そして映画が醸し出す魅力を反映する存在となった。
「モナコ」は、1969年の登場以来、デザインを進化させながらも、そのルーツには忠実であり続け、モーターレーシング界との深い絆を保ち続けている。
1960年代後半のストップウォッチにインスパイアされたデザイン
新作の「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ ストップウォッチ」は、F1で繰り広げられたモナコの市街地コースでの熾烈なレースの中で築き上げられてきたレガシーを継承している。伝説となった「ホイヤー・モナコ」をベースに、サーキットでの究極の計時機器となったホイヤーのストップウォッチのデザインコードを融合させ、カラーリングはブラック、ホワイト、レッドで構成した。

1960年代から70年代にかけて、ホイヤーのストップウォッチはその絶対的な視認性と計時の正確さでタイムキーパーたちに支持され、レース会場で彼らが首にかけている姿がよく見られた。

「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ ストップウォッチ」の文字盤には、シルバーオパーリンの下地にブラックの円形レイアウトが重ねられ、鮮やかなコントラストが生まれた。鮮烈なレッドのミニッツトラックが文字盤外周を囲み、優れた視認性とモータースポーツに息づくDNAを力強く強調している。
サブダイアルは、瞬時の読み取りを可能にするため、コントラストの高いホワイトマーカーと針を備える。ブラックのドットインデックス、ブラックのベースにホワイトのラインが入った時分針およびレッドラッカー仕上げのクロノグラフ秒針が印象的なアクセントを添えている。6時位置のブラックのカレンダー枠にも注目したい。ヴィンテージのHEUERロゴが、オリジナルモデルの特徴を忠実に受け継いでいる。
