ユリス・ナルダンより、新作「フリーク X ゴールド エナメル」が発表された。本作は、「フリーク」特有のユニークな構造を踏襲しつつ、ギヨシェ装飾を施したエナメル製ディスクを備えた数量限定モデルである。エナメル加工は、名門ドンツェ・カドランが手掛けている。
職人技が凝縮した、数量限定の「フリーク X」
ユリス・ナルダンの卓越した技術とクラフツマンシップを象徴する「フリーク」。2001年に誕生したフリークは、針やダイアル、リュウズが存在せず、シリコンパーツを用いた先進的なカルーセルムーブメントによって時刻を表示するというユニークなモデルであった。その後も「フリーク X」や「フリーク ワン」など、コレクションを拡充させ、着々と進化を遂げている。

3時位置のリュウズが特徴の「フリーク X」に、新作が登場。ブルーとゴールドを基調としたカラーリングが上品な印象を与える。自動巻き(Cal.UN-230)。21石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KRG×Tiケース(直径43mm、厚さ13.38mm)。50m防水。世界限定120本。766万7000円(税込み)。

そんなフリークに新たに加わったのが、「フリーク X ゴールド エナメル」である。より日常使いに適したモデルとして2019年に登場したフリーク Xをベースとしており、従来のフリークがベゼルで時刻調整、ケースバックで主ゼンマイの巻き上げを行っていたことに対し、一般的な腕時計と同様のリュウズによってそれらの機能を実現していることが特徴だ。
フリーク X ゴールド エナメルは、そんなフリーク Xの特徴を備えつつ、審美性に優れた外装を与えられている。22Kゴールド製の回転ディスクは、ギヨシェ装飾と深みのあるブルーのエナメルによって仕上げられ、時間の経過とともに回転し移り変わる表情を楽しむことができる。このエナメル加工を担ったのは、エナメル専門のアトリエとして高い評価を得るドンツェ・カドランだ。熟練した職人によって、顔料の塗布と焼成を繰り返されたディスクは、完成までにおよそ8時間を要するという。

ケースは、ブルーPVDを施したチタン製。サイドに18Kローズゴールド製のパーツを取り付けることで、ラグジュアリーな印象に仕上げている。ストラップはブルーのアリゲーターレザー製であり、ブルーPVD加工のチタンとローズゴールドを用いたフォールディングバックが取り付けられている。
