ブレゲより、創業250周年を記念した新作、「タイプXX クロノグラフ 2075」が発表された。レギュラーモデルと数量限定モデルの2種類がラインナップし、18Kブレゲゴールド製のコンパクトなケースと、手巻き式のフライバッククロノグラフムーブメントを採用する。
フランスの航空業界を牽引した、ブレゲの歴史を体現するフライバッククロノグラフウォッチ
ブレゲより、新作「タイプXX クロノグラフ 2075」が発表された。本作は、ブレゲ創業250周年を記念したものであり、レギュラーモデルと数量限定モデルの2種類がラインナップする。かつてブレゲが使用していたモロッコ革のケースに着想を得た、赤いレザーの特製ボックスに収めて販売される。
ダイアルは、レギュラーモデルと数量限定モデルで大きく趣が異なる。レギュラーモデルでは、陽極酸化処理によってブラックに仕上げたアルミニウム製ダイアルを採用し、ヴィンテージ調のベージュの蓄光塗料を施したアラビア数字インデックスが並ぶ。3時位置には大型の15分積算計、9時位置にはスモールセコンドが配され、12時位置には18Kブレゲゴールド製のロゴが取り付けられている。

ブラックダイアルを採用したレギュラーモデル。ブレゲが航空機にジュラルミンを用いた先駆者であることをたたえ、ダイアルにアルミニウムを使用している。手巻き(Cal.7279)。28石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約60時間。18Kブレゲゴールドケース(直径38.3mm、厚さ13.2mm)。5気圧防水。596万2000円(税込み)。
一方で数量限定モデルでは、より華やかな印象だ。縦方向のヘアライン仕上げを加えたシルバー925製のダイアルを採用し、バータイプとアラビア数字を組み合わせた18Kブレゲゴールド製のアプライドインデックスがセットされている。3時位置には30分積算計、9時位置にはスモールセコンドが並び、秒針とともにブルーで彩られている。

シルバー製ダイアルとアプライドインデックスを組み合わせた、華やかな数量限定モデル。ダイアル外周にはタキメータースケールが配されている。手巻き(Cal.7278)。28石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約60時間。18Kブレゲゴールドケース(直径38.3mm、厚さ13.2mm)。5気圧防水。世界限定250本。621万5000円(税込み)。
ケースサイズは、クロノグラフとしては小ぶりな直径38.3mm、厚さ13.2mm。独自のゴールド合金である18Kブレゲゴールドを採用し、ブロンドを帯びた温かみのある色味を実現している。ヘアラインを基調としつつ、随所にポリッシュを施した立体感のある仕上げも特徴だ。双方向に回転するベゼルには、ブラックまたはブルーの12時間表示が与えられている。
ムーブメントは、2023年に発表されたCal.728系をベースに手巻き仕様に改修したCal.7278またはCal.7279を搭載。約60時間のパワーリザーブと毎秒10振動の高振動、頑強なフライバック機構を誇る。受けには、ブレゲの工房で手作業によって施された、大西洋を横断する航空機「ブレゲXIX」のエングレービングが輝く。