オメガのコレクションに、新作モデルがふたつ加わった。同社が過去20年間、ダイバーズウォッチにおける象徴的な要素として扱ってきたオレンジカラーをまとう「シーマスター ダイバー300M」である。
オメガから新しい「シーマスター ダイバー 300M」が登場
オメガは日本時間の2025年7月17日19時、新しいモデルを発表した。オレンジカラーをまとった「シーマスター ダイバー300M」である。メッシュブレスレットまたはオレンジラバーストラップを備えた2種がラインナップされている。

自動巻き(Cal.8806)。35石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径42mm、厚さ13.8mm)。300m防水。103万4000円(税込み)。

自動巻き(Cal.8806)。35石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径42mm、厚さ13.8mm)。300m防水。97万9000円(税込み)。
映画『007』での活躍から、“ボンドダイバー”などの通称でも知られるシーマスター ダイバー 300Mにはさまざまなカラーリングが採用されてきた。中でもオレンジは、過去20年間にわたり、オメガが同社のダイバーズウォッチのデザインにおける象徴的な要素として扱われてきた。オレンジは水中での視認性と安全性に貢献するためだ。もちろん意匠の面でも、ブラックの中に鮮やかなオレンジが加わることで、スポーティーかつ大胆なイメージが与えられるという効果もある。
もっとも全面的にオレンジカラーにするのではなく、センター秒針や4カ所のインデックスにオレンジのニス塗装を加えている。このさりげないカラーリングによって、スポーティーなだけではない、シーマスターらしいエレガンスもたたえた。文字盤の転写されたホワイトのオメガロゴ、そしてその直下のオレンジの“Seamaster”も、デザインのアクセントとなった。

また、レーザーエングレービングによって波模様をかたどった逆回転防止ベゼル、ドットとバーを組み合わせたインデックス、肉抜きされたロジウム仕上げの針などといった、1993年の“ダイバー300M”以来受け継がれてきたスタイルはそのままにしつつ、近年同コレクションに取り入れられている新しいディテールを備える。
具体的にはメッシュブレスレットやドーム型サファイアクリスタル風防、シュウ酸アルマイト加工を施したアルミ製ベゼルなどだ。梨地仕様のアルミ製文字盤と相まって、ヴィンテージダイバーズを思わせつつも、オレンジカラーがモダンさも感じさせる。

搭載するムーブメントは、1万5000ガウスの磁場にあっても精度を維持することで知られる、マスター クロノメーター認定の自動巻きCal.8806だ。どちらのモデルも、シースルーバックからその意匠を観賞することができる。

価格は、クラスプ付きブラッシュ仕上げのメッシュブレスレットのモデルが103万4000円、フォールディングクラスプ付きの一体型オレンジラバーストラップのモデルが97万9000円(いずれも税込み)。7月18日(金)より直営ブティックで発売が開始され、その後、順次正規取扱店にて発売されていく。