グラスヒュッテ・オリジナルは、「セブンティーズ・クロノグラフ・パノラマデイト」に、バイオレットとライムグリーンの2色の限定モデルを追加する。1970年代の典型的な近未来のデザインと、最新の仮想空間のビジョンからインスピレーションを得た2色が、1970年代を彷彿とさせるスクエアケースに組み合わされ、現代の核心に迫ると同時に未来を予感させる仕上がりとなっている。
文字盤が特徴的な、グラスヒュッテ・オリジナル「セブンティーズ・クロノグラフ・パノラマデイト」
1970年代のデザインを彷彿とさせるスクエアケースが特徴のセブンティーズ・クロノグラフ・パノラマデイトには、毎年、時代を象徴するカラーを取り入れた限定モデルが追加されてきた。本年のテーマは、1970年代に人々の想像をかき立てた近未来のイメージと、現代の最新技術である仮想空間のビジョンである。
ここから着想を得た本年の特別なカラーは、「プラズマ」と名付けられたパープルと、「フュージョン」と名付けられたライムグリーンであり、それぞれは意図的に解釈の余地を残した名前が付けられている。これは、見る角度や光の加減によって色が変化して、文字盤の“真の色”は定まらず、見る人それぞれに委ねられていることを反映している。また、どちらのカラーも現代的なフィーリングによくマッチし、同時に、現実とデジタルが融合する未来の姿を表現している。
自動巻き(Cal.37-02)。2万8800振動。パワーリザーブ約70時間。SSケース(縦40×横40mm、厚さ14.1mm)。10気圧防水。各色合計で世界限定100本。221万1000円(税込み)。
自動巻き(Cal.37-02)。2万8800振動。パワーリザーブ約70時間。SSケース(縦40×横40mm、厚さ14.1mm)。10気圧防水。各色合計で世界限定100本。237万6000円(税込み)。
限定カラーを表現する仕上げと、文字盤のディティール
両モデルのラッカー仕上げの文字盤は、2025年6月に新たにオープンしたグラスヒュッテ・オリジナルのダイアルマニュファクトリーで製造されている。特徴的な明るい色調は発色が良く、それをマットな質感にまとめることでエレガントさのある仕上がりとなっており、手に取った際の印象よりも幅広いシーンにマッチするはずだ。
ふたつのインダイアルには、6時位置のパノラマデイトの色にマッチしたガルバニックブラックとレコード状の装飾仕上げが施されている。四角いケースと相似をなすベゼルで縁取られた文字盤は、円や直線といった幾何学的なデザインで構成されつつ、細かな秒スケールによって古典的なツールウォッチのテイストも兼ね備えたものとなっている。
フライバック機構を備えたクロノグラフムーブメントを搭載
本作は、グラスヒュッテ・オリジナルのファクトリーで製造される自動巻きクロノグラフムーブメントのCal.37-02を搭載する。Cal.37-02は、短期間での繰り返し測定を行う際に効果を発揮するフライバック機能を備えるため、計測中に4時位置のボタンを1回押すとクロノグラフの作動が停止してゼロにリセットされた後、直ちに再スタートする作動を行う。再計測のための時間のロスも面倒な操作も一切無いことが、通常のクロノグラフに対する優位点だ。
このムーブメントを収めるのが、本作のアイコンとも呼べるスクエア型のケースで、サイズは縦40mm、横40mmである。いずれのカラーにも、サイズ調整システム付きのブレスレット仕様と、ケースシェイプに呼応する凹凸を備えたマットブラックのラバーストラップ仕様が用意され、そのケースサイズも相まって多くの人の手首にフィットすることだろう。また、トランスパレントバックとなっており、ケースバックからはグラスヒュッテ様式を反映した3/4プレートや、ダブルGロゴをあしらったスケルトン加工のローターといったアイコニックな構成のほか、各所の面取りや青焼きねじなど、美観に優れる仕上げを堪能可能である。