ショパールより、新作「L.U.C グランド ストライク」が発表された。本作はショパール史上最も複雑なチャイミングウォッチであり、新たな特許5件を含む、計10件の独自技術特許を採用している。

独自技術を用いたチャイム機構とトゥールビヨンを搭載!
2026年にマニュファクチュール設立30周年を迎えるショパール。同社はこれまで数々のコンプリケーションウォッチを手掛け、その技術を高めていった。そのショパールより、新作チャイミングウォッチ、「L.U.C グランド ストライク」が発表された。

ショパール史上最も複雑なチャイミングウォッチとして発表された、「L.U.C グランド ストライク」。音響効果や安全性を高める独自の特許が採用されている。手巻き(Cal.L.U.C 08.03-L)。67石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。18KWGケース(直径43mm、厚さ14.08mm)。要価格問い合わせ。
ショパール史上最も複雑なチャイミングウォッチである本作は、開発から設計、製造に至るまで、その全てを自社内で手掛けたモデルだ。研究開発に要した時間は、1万1000時間以上。新たな特許5件を含む、計10件の独自技術特許を用いている。
スケルトン仕様のダイアルからは、内部に収められたムーブメントの仕上げと動きを楽しむことが可能だ。2時位置には計時用とストライクワーク用それぞれに独立した香箱の残量を示すパワーリザーブインジケーター、6時位置にはスモールセコンドとして機能するトゥールビヨン、8時位置にはガバナー、そして10時位置にはハンマーを配している。ムーブメントの外周にはサファイアクリスタル製のゴングが取り付けられ、澄んだ音色を実現した。

直径43mmのケースは、18Kエシカルホワイトゴールド製。大型のリュウズにはストライクワーク用のプッシュボタンが備わっている。複雑機構を搭載しながらも厚さ約14mmと、実用可能なサイズ感に収めているのはさすがと言えるだろう。

搭載するCal.L.U.C 08.03-Lは、機械式手巻きムーブメントだ。地板とブリッジにはジャーマンシルバーが採用され、ケースバックからは繊細なストライプ装飾と面取りを鑑賞することができる。COSC公認クロノメーターとジュネーブ・シールを取得しており、精度や仕上げは第三者機関によるお墨付きだ。

本作のチャイム機構は、オンデマンドによるミニッツリピーターと、自動のグランソヌリ/プチソヌリで作動する。その音色は、スイス・ジュネーブのHEPIA(Haute Ecole du Paysage, d'Ingénierie et d'Architecture:ジュネーブ高等造園・工学・建築学校)との連携によって綿密に計算されており、エネルギーの損失を抑え音響効果を高めるモノブロック構造、運動エネルギー伝達の原理に基づく直交断面のサファイアクリスタル製ゴング、澄んだ響きをもたらす単結晶構造のサファイアクリスタルなど、独自の機構が組み込まれている。




