円盤のようなフォルムと独自のジャンピングアワーにくぎ付け! チャペック復興10周年モデル「タイム・ジャンパー」

2025.11.23

チャペックは、同ブランドの復興10周年を祝う「タイム・ジャンパー」を発表した。19世紀にフランソワ・チャペックが製作したポケットウォッチから着想を得つつ、空飛ぶ円盤(フライングソーサー)を思わせる曲線的で、一体感のあるシルエットが特徴だ。また、ふたつのディスクによる時間表示と、回転ディスクによる分表示を組み合わせた、独自のジャンピングアワー表示により、“時間の表現方法を根本から見直し、斬新で新鮮なものを創造する”コンセプトを体現している。

チャペック タイム・ジャンパー

チャペックのブランド復興10周年を祝う「タイム・ジャンパー」は空飛ぶ円盤を思わせるケースの中央部に時間表示と、5時位置から7時位置にかけて設けられた開口部に分表示を配したジャンピングアワーを特徴とするモデルである。


ブランド復興10周年を祝う「タイム・ジャンパー」が誕生

 ブランド復興から10周年を迎えたチャペックは、19世紀のポケットウォッチを、遊び心とアバンギャルドなスタイルで再解釈した「タイム・ジャンパー」を発表した。本作のためにデザインされたハーフハンターケースのカバーの中央部からは、2枚のディスクで24時間を表示するジャンピングアワー機構がのぞき、5時位置から7時位置にかけて設けられた開口部から分表示を読み取れるデザインである。

 本作のコンセプトは“時間の表現方法を根本から見直し、斬新で新鮮なものを創造すること”であり、伝統的な針を用いない時刻表示を探求した結果が、本作のジャンピングアワー表示のデザインとなっている。これは、チャペックの哲学である“頭は空想に、足は地に”を体現した仕上がりと言えるだろう。

 10周年を記念する特別な本作は、ステンレススティール製ケースに18Kホワイトゴールド製カバーを組み合わせたモデルと、18Kイエローゴールド製モデルの2型が用意される。

チャペック タイム・ジャンパー

チャペック「タイム・ジャンパー」
自動巻き(Cal.10.1)。44石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SS×XXKWGケース(直径40.5mm、厚さ10.5mm)。3気圧防水。世界限定100本。予価1155万円(税込み)。

チャペック タイム・ジャンパー

チャペック「タイム・ジャンパー」
自動巻き(Cal.10.1)。44石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。18KYGケース(直径40.5mm、厚さ10.5mm)。3気圧防水。世界限定30本。予価1683万円(税込み)。

新型ムーブメントによるジャンピングアワー表示が特徴

 基本デザインの着想の元となったのは、19世紀にフランソワ・チャペックが製作したポケットウォッチである。ハーフハンターケースの中央部から時刻表示を読み取れる構成を引き継ぎつつ、本作では、新たに開発したムーブメントのCal.10.1によって、独自のジャンピングアワー表示を実現している。

チャペック タイム・ジャンパー

ケース6時位置のボタンを押してカバーを開けば、新設計のムーブメントであるCal.10.1が姿を現す。曲線や同心円を取り入れ、オープンワークによってその造形を鑑賞可能な仕上がりであり、オーナーは本作独自の機構を存分に楽しむことができる。

 Cal.10.1は、自国の10の位と1の位をそれぞれ担当するふたつのサファイアクリスタル製時刻ディスクを備え、ムーブメント中央部に時間表示が表れる構成を持つ。また、外周部には分表示ディスクを備え、ハンターケースの開口部から分を読み取れるものとなっている。これにより、カバーを閉じた状態でも時分を確認できる。

 なお、ケースの6時位置のカバー開閉ボタンを押すことでカバーが開き、Cal.10.1が風防を通して鑑賞可能である。ムーブメントにはオープンワークが施され、その機構と、各部品に施された上質な仕上げを存分に楽しむことができる点が魅力となっている。そのデザインは、曲線や同心円を取り入れ、細く仕立てたブリッジによって、その幾何学的な要素を際立たせている。ここに、コンパスから着想を得たデザインのローターが配され、直線的なアームが視覚的アクセントとなっている。このローターはリサイクルされたプラチナ製となり、回転効率を高めるのと同時に、サステナビリティに配慮したものだ。

チャペック タイム・ジャンパー

曲線や同心円が取り入れられたブリッジやコンパスをモチーフとしたローターなど、アヴァンギャルドなムーブメントの意匠をトランスパレントバックから鑑賞することができる。

 カバーを閉じた状態では、空飛ぶ円盤(フライングソーサー)を連想させる曲線を描く。このシルエットから、チャペックは宇宙飛行士の時計を連想し、昼夜に明確な区別のない宇宙空間において24時間表示が自然な構成であるとの考えに至り、本作の表示形式につながっている。ケースは、このシルエットを際立たせるようにラグを丸め、リュウズもケースに埋め込むように配置しており、一体感のある仕上がりだ。

 カバーには、本作のためにデザインされた「3次元ギヨシェパターン」が施されている。従来のギヨシェ仕上げよりも大胆で、立体的な仕上がりであり、中央部の時間表示ディスクのために配した拡大鏡に向かって吸い込まれるような視覚効果を生み出している。

チャペック タイム・ジャンパー

サイドとラグを丸めたケースと、丸みを帯びたカバーによって、空飛ぶ円盤(フライングソーサー)を連想させるシルエットのタイム・ジャンパー。


Contact info: ノーブル スタイリング Tel.03-6277-1604


ロボットの目が変化する! チャペック、新作「アンタークティック・ラトラパント“R.U.R.”」を披露【ジュネーブ・ウォッチ・デイズ】

FEATURES

チャペック プロムナードコレクションの2025年新作は波紋を表現した「プロムナード ダイヤモンド・ドロップス」

NEWS

チャペック、アベンチュリンダイアルを備えるアンタークティック4種を発表【ジュネーヴ・ウォッチ・デイズ】

FEATURES