ブレゲの「クラシック スースクリプション 2025」が、ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ（GPHG）2025にて最高位の「金の針賞（AIGUILLE D’OR Grand Prix）」を受賞した。本作は、1点ものを製造する時計師としてのブレゲから、時計メーカーとしてのブレゲへの飛躍を象徴する歴史的モデルを着想減としたものであり、そのストーリー性とともに、本作の極めて高い完成度が評価された結果である。
手巻き（Cal.VS00）。21石。2万1600振動／時。パワーリザーブ約96時間。18Kブレゲゴールドケース（直径40mm、厚さ10.8mm）。3気圧防水。735万9000円（税込み）。
ブレゲの「クラシック スースクリプション 2025」が「金の針賞」を受賞
ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ（GPHG）2025にて、ブレゲの「クラシック スースクリプション 2025」が、最高位の金の針賞（AIGUILLE D’OR Grand Prix）を受賞した。金の針賞は、すべての部門を通じて最も優れたタイムピースに贈られる名誉ある賞である。
クラシック スースクリプション 2025は、ブレゲ創業250周年を記念するモデルの第一弾として発表されたモデルだ。ブレゲは、この記念すべき年に合わせて1種の記念モデルを製作するのではなく、アニバーサリー・コレクションを展開している。で特別な複雑時計ではなく、本作が記念モデル第1段として選ばれたのか？
本作は、創業者のアブラアン-ルイ・ブレゲ考案の「スースクリプション（予約）」制度で販売したモデルを着想減とする。アブラアン-ルイ・ブレゲは、高い信頼性と精度を備える時計を多くの人に提供しようと考えるが、量産に着手するには原資が不十分であった。そこで、顧客が注文する時に価格の4分の1を前払いさせ予約とするという当時としては斬新な販売方法を採用したことで、ブレゲは工房の再建に成功した。その結果、多くの時計を製造可能して予約者に届けるという目的を達成し、この時計はスースクリプションウォッチと呼ばれるようになった。
すなわち、スースクリプションウォッチは、1点ものを製造する時計師としてのブレゲから、時計メーカーとしてのブレゲへの飛躍を象徴するものであり、250周年の節目に再びこの名を登場させることに重要な意味があったのだ。
このような特別な意味を持つ本作は、「単なる腕時計ではなく、ブレゲの発明や歴史を伝える語り部であり媒体」と位置付けられている。そのためスースクリプションという販売形式や、カタログを用いた販売手法、巻き上げヒゲやブレゲ針といった発明に加えて、今のブレゲらしい新技術を、合計13も盛り込んでいる。このような背景から、本作は18世紀から21世紀にわたる発明の連なりを体現した存在となっている。
外観は、歴史的なモデルを現代の腕時計のフォーマットへと忠実に再解釈したものであり、オリジナル同様の1本針のフォーマットを持ち、当時のムーブメントから着想を得たデザインとなっている。ケースのサテン仕上げ、シュヴェ形状のサファイアクリスタル製風防、グラン・フーエナメル文字盤、シークレットサイン、そして手作業で仕上げられるブルースチール針のブレゲ針など、それぞれの要素の完成度は極めて高い。さらにケースバックには、特別な「ケ・ド・ロルロージュ」ギヨシェ模様が手彫りで施され、創業者ブレゲ自身がムーブメントの構想について記した言葉の刻印が添えられている。
ブレゲCEO グレゴリー・キスリングのコメント
ブレゲCEO。1976年、スイス生まれ。オメガ元副社長から抜擢された経歴を持つ。プロダクトの開発責任者としてオメガを劇的に改善した彼は、オメガ×スウォッチのプロジェクトなどを統括。その実績で、現職に任命された。
「GPHGにおいて金の針賞を受賞することは、今年創業250周年を迎えるブレゲにとって、この上ない名誉です。この受賞はクラシック スースクリプション 2025をたたえるだけでなく、日々メゾンを支え続けているすべてのチームの働き、情熱、献身をたたえるものでもあります。彼らの揺るぎないコミットメント、専門性、そして高い基準こそがブレゲの真髄です。すべてのメンバーひとりひとりに、心より深い感謝を表します。この受賞は、ブランドだけのものではなく、彼らのものでもあるのです」
