ベル＆ロスは「BR-X3」コレクションの最新作として、「BR-X3 トゥールビヨン マイクロローター」を披露した。象徴的なスクエアケースが再解釈された本作では、ブランドのオートオルロジュリーを象徴するトゥールビヨンを搭載しつつ、ミニマリズムを追求した大胆なスケルトン仕様を実現している。世界限定で25本のみが販売される。
構造美とミニマリズムを追求したコンプリケーション
ベル&ロスは「BR-X3」コレクションの新作として、「BR-X3 トゥールビヨン マイクロローター」を披露した。創業以来、実用性に長けたプロフェッショナルウォッチを多く手掛けてきたベル&ロスだが、本作ではそれらの理念から大きく飛躍し、複雑機構であるトゥールビヨンを搭載するなど、ブランドの高級時計製造を象徴するシグネチャーピースに仕上げられている。
自動巻き（Cal.BR-CAL.389）。26石。2万1600振動／時。パワーリザーブ約58時間。SSケース（直径40mm、厚さ9mm）。50m防水。世界限定25本。1518万円（税込み）。
本作の象徴的なスクエアケースは、搭載するムーブメント、Cal.BR-CAL.389を際立たせるようミニマルに再構築されている。外装は、ステンレススティール製のミドルケースを、サファイアクリスタルの風防とケースバックではさみ、4本のスクリューで固定する構造を採用。特筆すべきは、ケースとムーブメントが構造的に結びついている点であり、極力ムーブメントの部品を減らした、ミニマルなスケルトンフェイスが演出されている。
このスケルトンデザインは、ふたつの芸術的表現から着想を得たという。ひとつはピエト・モンドリアンの幾何学的抽象、もうひとつは、シャルロット・ペリアンの建築作品に表れる洗練された機能美である。こうして生まれたBR-CAL.389は、水平と垂直のブリッジが入り組むグリッド状のスケルトンデザインとなっており、スクエアケースとの視覚的な調和も生み出している。
5時半位置に備えるトゥールビヨンには、ブランドを象徴する“&”の文字があしらわれており、本作の洗練された構造美にリズムを与えている。また、他の構成部品と同一平面上にマイクロローターを備えており、自動巻き機構やトゥールビヨンを搭載しながらも、わずか9mmというケース厚を実現している。パワーリザーブは約58時間を有する。
