シャネルは、ガブリエル シャネルのプライベートコレクションや、アーカイブ施設「パトリモアンヌ」に所蔵されたアイテムの写真展「カンボン通り31番地のフーガ」を、シャネル銀座ビルディング4階のシャネル・ネクサス・ホールで開催中である。本展の写真を担当したのは、ニューヨーク近代美術館をはじめとした多くの美術館に作品が収蔵されているアメリカ人写真家のロー・エスリッジである。本展のために撮影されたアイテムは、ガブリエル シャネルによる前衛芸術家への支援活動と、それを通じた友情を体現したものであり、今回の展示は、同世代を代表する芸術家を支援し続けてきたブランドの1世紀にわたる伝統を反映したものとなっている。

ガブリエル シャネルのプライベートコレクションやメゾンのアーカイブの写真展が開催
シャネルは、フランス・パリのカンボン通り31番地にあるガブリエル シャネルのアパルトマンに残されたプライベートコレクションや、シャネルのアーカイブ施設である「パトリモアンヌ」に所蔵されたアイテムの写真展を、シャネル銀座ビルディング4階のシャネル・ネクサス・ホールで開催中である。本展は、2025年6月に創刊された「アーツ & カルチャー マガジン」のために撮影されたフォトコラージュシリーズで構成されている。

撮影を担当したのはアメリカ人写真家のロー・エスリッジ
本展の写真を担当したのは、アメリカ人写真家のロー・エスリッジである。彼は、米国のニューヨーク近代美術館やボストン現代美術館、英国・ロンドンのテート・モダンなどに作品が収蔵されている、高い評価を受ける写真家である。実験的なアプローチによりファインアートとコマーシャルフォトグラフィーの境界を曖昧にしている点が特徴で、ファッション誌や広告写真で培った手法をアート作品にも取り入れ、独自のスタイルを築いている。

1969年、米国フロリダ州生まれ。20代でニューヨークに移り住み、コマーシャルフォトグラフィーの制作に尽力した。ファインアートとコマーシャルフォトグラフィーを横断しながらの制作をつづける中で、ビューティー撮影のアウトテイク(未使用カット)が自身の芸術作品の志向と同等のものになり得ると気付いたことから、この境界を曖昧にした創作を行うようになる。この考えは、アンディ・ウォーホルやリー・フリードランダーといったアーティストへの興味も影響しているという。
写真という形で新たな生命が吹き込まれたシャネルの所蔵品
本展のために撮影された所蔵品の代表例は、ジャック リプシッツによるシャネルの胸像、ピエール ルヴェルディによる「ミシアのための詩」の手稿、サルバドール ダリとガラによるイラスト付きの献辞本、バレエ「三角帽子」のためのパブロ ピカソによるスケッチ、2世紀のエジプトの葬儀用マスクなどである。これらの所蔵品はパリのスタジオに運び込まれ、エスリッジによって現代的な小道具と組み合わされて、写真作品として撮り下ろされた。

シャネルは、CHANEL Culture Fund(シャネル文化基金)を通じて、世界の文化をかたちづくる思想を前進させるためにクリエイターやイノベーターからなる活気あるネットワークを育成している。これは、ガブリエル シャネルが革新的なデザインと芸術への情熱的な支援を行ったことに由来しており、この支援活動がガブリエル シャネルを20世紀のクリエーションの最先端に位置付けられることのきっかけとなっている。
アパルトマンに残されたプライベートコレクションや、パトリモアンヌの所蔵品は、シャネルの先進的な思想と、支援活動を通じた前衛芸術家たちとの友情をも体現したアイテムだ。それらを捉えた写真が紹介される今回の展示は、同世代を代表する芸術家を支援し続けてきたブランドの1世紀にわたる伝統を反映したものとなっている。



