モリッツ・グロスマンが“レッド・ドット・デザイン賞”を受賞

2018.05.02
/


(写真1枚目)モリッツ・グロスマン「ベヌー・トゥールビヨン」。Ref.MG-000779。手巻き(Cal.103.0)。30石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約72時間。18Kホワイトゴールドケース(直径44.5mm、厚さ13.8mm)。世界限定10本。2300万円(税別)。
(写真2枚目)モリッツ・グロスマン「アトゥム・エナメル」。Ref.MG-000804。手巻き(Cal.100.1)。20石。18000振動/時。パワーリザーブ約42時間。18Kローズゴールドケース(直径41.0mm、厚さ11.35mm)。世界限定25本。380万円(税別)。


 モリッツ・グロスマンは、「ベヌー・トゥールビヨン」と「アトゥム・エナメル」の2モデルで2018年度の“レッド・ドット・デザイン賞”を受賞した。

“レッド・ドット・デザイン賞”はドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターが選定を行う、60年以上もの歴史を持つデザイン賞で、iF賞(ドイツ)、IDEA賞(アメリカ)と並ぶ3大デザイン賞として世界で最も権威ある賞のひとつとされている。過去2年以内に製品化されたデザインを対象とし、デザインの革新性、機能性、人間工学、エコロジー、耐久性など9つの基準において厳格な審査を通過したプロダクトに贈られる。2018年は59カ国から48のカテゴリーで6000以上ものプロダクトがエントリーされた。その中で、モリッツ・グロスマンはふたつのモデルで賞を獲得した。

 ひとつ目の受賞モデルは、ホワイトゴールドケースにブラックダイアルを合わせた「ベヌー・トゥールビヨン」。このモデルは2016年に世界限定10本で製作されたものだ。毛髪ブラシでテンワに負荷をかけずに優しく止めるストップセコンド機構や、3分間で1回転するフライングトゥールビヨンなど、いくつかのユニークな特徴と複雑な機構を備える。分針がトゥールビヨンの大きな円窓を通過している間でも、ふたつのサブダイアルの間に設けられた目盛りを分針のカウンターウェイトで読み取ることを可能とした新しいデザインは、現在特許を申請中だ。
 
 ふたつ目は、ローズゴールドケースの「アトゥム・エナメル」。このモデルは2017年に世界限定25本で発表された。グラン・フーエナメル文字盤に配されたクラシカルなローマ数字のインデックスのうち、12時のインデックスのみがブルーで印字され、モダンな印象を与える。ブラウンバイオレットに焼き戻された針も、今日ではモリッツ・グロスマンの象徴と呼ばれるほど認知されるに至った。

 今後のモリッツ・グロスマンの技術と創造性に一層期待が高まるニュースだ。

Contact info: モリッツ・グロスマン ブティック Tel.03-5615-8185