アベンチュリン文字盤が美しいチャペック「ケ・デ・ベルク ミッドナイト・イン・ジュネーブS」

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2020.02.26

チャペックは、魅力的なアヴェンチュリン・ダイアルを備えたモデルのスモール・バージョンであるQuai des Bergues Midnight in Geneva S(ケ・デ・ベルク ミッドナイト・イン・ジュネーブS)を発表した。

ケ・デ・ベルク ミッドナイト・イン・ジュネーブS

チャペック「ケ・デ・ベルク ミッドナイト・イン・ジュネーブS」
直径42.5mm「のMidnight in Geneva」の成功により、Czapekはファンとコレクターから、よりケース径が小さいバージョンを製作してほしいという数多くのリクエストを受け取ることになった。オリジナルのQuai des Berguesのダイアルデザインをそのまま生かし、溶接されたサブダイアルをもつアヴェンチュリン製のダイアルを作るには1年間の試行錯誤が必要だった。
■手巻き(Cal.SXH1)。21,600振動/時。SSケース(直径38.5mm)。約7日間パワーリザーブ。50m防水。2,800,000円(税別)。世界限定18本

偶然から生まれたアヴェンチュリン・ガラス

 アヴェンチュリンは、最も人気のあるムラーノ・グラスの技法のひとつであり、煌めく星空のように、半透明のガラスの中の輝く内包物が作り上げる外観が特徴だ。アヴェンチュリンのことが最初に登場する14世紀の文書では、「星で美しく装飾された石の一種」と記され、その珍しさと魅惑的な外観は人々を魅了したそうである。このテクニックの名称は、ガラス職人が、金属の削りクズをガラス混合物に誤って落としてしまったという、幸運な偶然のおかげで発見されたという事実に由来している。イタリア人はそれを「偶然」を意味する「all’aventura(アッラヴェントゥーラ)」が起こった、と言うのだ。

サブダイアルの嵌め込みが非常に難しい

ケ・デ・ベルク ミッドナイト・イン・ジュネーブS

ガラスでできているアヴェンチュリンは、恐らく時計のダイアルを作るにはもっとも不適切で壊れやすいマテリアルだろう。メインダイアルに溶接するサブダイアルの製作に伴う複雑さのレベルは言うまでもない。4時30分と7時30分位置にあるサブダイアルの外縁とベゼルの間にはわずかなスペースしかないため、製作は不可能と思われた。一年間の数多くのトライアルの後、見事に完成したダイアルを備えたジェンダーレスな最新作は、わずか18本だけ発売される。また、「Midnight in Geneva S」は、シルバーパウダーで仕上げられたチタニウム製「フルール・ド・リス」スタイルの針が特徴で、その色彩はレールトラックの時分目盛と調和している。



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