庭屋一如を体現する、奈良公園内初のスモールラグジュアリーホテル「ふふ 奈良」が開業

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2020.07.30

6月5日(金)、カトープレジャーグループが手掛けるラグジュアリーホテル「ふふ 奈良」が、奈良公園内の一角、鷺池のほとりにオープンした。「灯籠の灯り、歴史の香り、庭屋一如の奈良リゾート」をコンセプトに掲げ、奈良の歴史や自然を随所で表現している。建築の基本デザインは、世界的に活躍する隈研吾氏。奈良の職人技を感じることができる客室や、漢方生薬を使った「日本料理 滴翠(てきすい)」での食事など、じっくりと古都奈良の魅力に没頭できる滞在が待っている。

ラグジュアリーホテル「ふふ 奈良」

客室面積121.3㎡を誇るふふ 奈良の「ふふラグジュアリープレミアムスイート」。
外川ゆい:取材・文 Text by Yui Togawa

神聖な空気が漂う地で古都奈良の歴史、風土、自然に浸る

 6月にオープンした奈良公園内初となるラグジュアリーホテル「ふふ 奈良」は、古都奈良の景観を継承する大和張り、奈良格子、連子格子を設え、繊細で陰影のある表情を生み出している。館内には、木目が美しい吉野杉をふんだんに使用。ランドスケープアーキテクト・宮城俊作氏が、既存樹を活かして、四季折々の景色を生み出す。

庭を望むロビーラウンジ。陶芸家・安齋賢太氏による花器に、華道家・生駒敦氏が花を生けている。

 客室は全30室で、5つのタイプが用意される。日本古来の「座する」をテーマにした堀り込みリビングのある客室など、墨や古木といった奈良を感じ、歴史の風化を想わせるカラートーンに。全室に露天風呂を備え、「和漢の香りの湯」を楽しむことができる。宿泊棟とレストランを結ぶのは、歴史的文化財を復元した庭園「瑜伽山(ゆうがやま)園地」。壮観な竹林や茶室、飛石など、趣ある庭園は、散策するだけで心が穏やかになっていく。

客席から庭園を望むことができる「日本料理 滴翠」と「鉄板焼き 久璃(くり)」。

 施設内には、アートや伝統工芸品が随所に置かれている。奈良の伝統技法で、職人が手作業で作る「奈良晒」は、客室のベッドのサイドランプのほか、館内の至るところに。「日本料理 滴翠」には、江戸時代に木彫りで作られた法隆寺金堂 天蓋天人像のうつしや、日本を巡って奈良に戻ってきた春日大社の焼印が押された古木などが飾られているので、ぜひご覧いただきたい。

ベッドのサイドランプに使用されている「奈良晒(ならさらし)」。

幼少期を奈良で過ごした松岡信夫氏による、春日山をモチーフにしたアート作品。

 シスレーのトリートメントが用いられるスパ、「Spa by sisley」で使用するお輪は、鍛金技法による伝統工芸品で、重厚で絶妙な音色に癒される。奈良の陶芸家・畑中篤氏による奈良の土を用いた香台には、吉野杉の角材にオリジナルのアロマオイルを垂らすことで、香りでも印象深い滞在を演出。アメニティもオリジナルの墨の香りで、スーベニールで購入可能。「ふふ 奈良」の余韻を持ち帰るのもいいだろう。

「Spa by sisley」ではふふ 奈良オリジナルの世界初となる薬湯を取り入れた施術を用意。

 食事でも奈良の郷土を存分に感じることができる。もともと奈良県は、漢方にゆかりが深い土地。聖徳太子の時代にはすでに薬草摘みが行われていたことが「日本書紀」に記され、現在でも大和当帰をはじめ、生薬といわれる芍薬、ウイキョウなど多数の生産を誇る。「日本料理 滴翠」では、ウイキョウや日本最古のチーズといわれる「飛鳥の蘇」を入れアレンジした奈良の代表鍋である「飛鳥鍋」をはじめ、柿の葉や当帰葉、ドクダミを燻し、和紅茶に絡めて焼いた「大和牛和紅茶焼き」など、和漢、生薬を随所に取り入れ、料理の神髄である食材を最大限に活かす手法でメニューを構成。日本料理のほかに「鉄板焼き 久璃(くり)」があり、食事だけの利用も可能である。食後には、「BAR 蓮(れん)」を訪れるのもおすすめだ。

「日本料理 滴翠」のディナーコースで提供される「飛鳥鍋」。

「日本料理 滴翠」の朝食では大和野菜スムージーから始まり、地産食材を豊富に使った多種多彩なおかず、奈良の郷土料理である茶粥を提供。

ふふ 奈良

ふふ 奈良
奈良県奈良市高畑町1184-1
チェックイン15:00/チェックアウト11:00
全30室
2名1室利用時の2食付き料金7万7300円~(消費税・サービス料・入湯税込み)


Contact info: ふふ 奈良 Tel.0742-81-7738

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