2億5500万円、世界限定10本、リシャール・ミル「RM 53-02 トゥールビヨン サファイア」の驚異的な複雑機構

NEWSニュース
2020.10.22

リシャール・ミルの最新作「RM 53-02 トゥールビヨン サファイア」は、サファイアクリスタルで成型したベゼル、ミドルケース、ケースバックによって表面と奥行きが一体となり、二重構造のスケルトン地板によって支えられたムーブメントが宙に浮いているかのように、あらゆる角度から見ることができる。


サファイアクリスタルの塊から成型

 ベゼル、ミドルケース、ケースバックは100 %サファイアクリスタルの塊から作られている。その複雑で難しいラインや角度に加工するにもかかわらず、ポリマーは一切使用されていない。サファイアクリスタルケースの構造は、強度と快適性のために何年もの時間をかけて研究とテストが行われた。このような複雑なケース構造を実現したのは、リシャール・ミルだけである。

/
リシャール・ミル「RM 53-02 トゥールビヨン サファイア」
自動巻き(cal.RM53-01)。19石。21,600振動/時。サファイアクリスタル(42.70 x 50.50 x 19.25 mm)。パワーリザーブ約70時間。30m防水。世界10本限定。2億5500万円(税別予価)


トリプルカーブを描くサファイアクリスタルのトノーケース

 4週間以上という驚異的な時間をかけて、ひとつのサファイアクリスタルのブロックを1,000時間以上かけて加工し、リシャール・ミルのケースに仕上げる。ケースのデザインが四方八方にカーブしているため、製造工程では多軸加工機を使用する必要がある。ノングレア処理と30m防水を施したRM 53-02 のサファイクリスタルアケースは、スイスのケースメーカーの中でも完璧に製造するのが最も難しいケースのひとつである。


RM 53-02は、ケーブルサスペンション機構の進化の証

ムーブメントの構造と非常に洗練されたスケルトン加工は、多くのリシャール・ミルの時計の特徴となっている。RM 012と同様に、このモデルでも建築的なムーブメントを搭載し、さらに精巧に仕上げられている。今回のモデルでは、目に見える形でありながら、堅牢性と軽さを同時に表現できるようなボリューム感のあるキャリバーが求められた。

 現代工学の傑作である吊り橋にインスピレーションを得たこの立体的な作品は、時計製造の世界でも類を見ないもので、2枚のグレード5チタン製の地板を切削加工する必要があった。ひとつ目は「周辺」の地板で、ケースに固定されて張力装置を支えている。そしてふたつ目の「中央」地板は歯車や手巻き機構を含めたムーブメントを支えており、ケーブルによって周辺地板と接続されている。この最高の耐衝撃システムにより、RM 53-02 トゥールビヨン サファイアの70時間のパワーリザーブをほとんどの状況下で問題なく維持することが可能だ。


Contact info: リシャールミルジャパン Tel.03-5511-1555


ラファエル・ナダル選手との10年のパートナーシップを記念した、リシャール・ミル「RM 27-04 トゥールビヨン ラファエル・ナダル」

https://www.webchronos.net/news/53466/
リシャール・ミル、自社製クロノグラフムーブメントを搭載した「RM 72-01 オートマティック フライバッククロノグラフ」を発表!

https://www.webchronos.net/news/52340/
リシャール・ミルのハイコンプリケーションモデル、その「実用性」に注目する(前編)

https://www.webchronos.net/features/51301//