ドゥ・べトゥーン【2021 新作】ふたつの文字盤を持つ「DB Kind of Two Tourbillon」

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2021.02.13

ドゥ・べトゥーンから、ケースの両面に文字盤を備えた「DB Kind of Two Tourbillon」が発表された。ふたつのダイアルが備わったこの時計は、同社の特徴であるフローティングラグの内側でケースが回転する仕組みを持つ。

DB Kind of Two Tourbillon

写真の通り、ふたつの文字盤を持ちケースが回転するドゥ・べトゥーンの「DB Kind of Two Tourbillon」。


ユニークな機構を生み出すドゥ・べトゥーンの新作モデル

 2002年、デヴィッド・ザネッタとデニス・フラジョレによって設立された時計ブランドが「ドゥ・べトゥーン」だ。伝統的な時計製造技術と新しいテクノロジーを融合させることで、独自性の高い時計を生み出している。そんな同社が21年の新作時計として発表したのが、ケースの両面に文字盤を持つ「DB Kind of Two Tourbillon」である。

DB Kind of Two Tourbillon

ドゥ・べトゥーン「DB Kind of Two Tourbillon」
手巻き(Cal.DB2579)。32石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約120時間。Ti(直径42.8mm)。3096万円(税別)。

 片方の文字盤は6時位置にトゥールビヨンが配され、三角形と円を組み合わせたモダンなデザインとなっている。もう片方の文字盤はオーソドックスな3針であり、こちらからはトゥールビヨンが見えない構造だ。この趣の異なるふたつの文字盤は、ケースを回転させることで表と裏を切り替えることができる。

 ケースの回転を可能としたのは、独特な形状を持つフローティングラグだ。3時位置と9時位置で留められたケースは、横方向を軸として回転する。通常の時計の場合、3時位置に配されることが多いリュウズは、回転の妨げにならないよう12時位置、もしくは6時位置にケースのくぼみに収まるような形で配置されている。

DB Kind of Two Tourbillon

フローティングラグの内側で回転するケース。この部分にもケースと同じくチタンが採用されている。

 文字盤上で目をひくブルーの針は、同社のシグネチャーである青焼きのチタンによるもの。スティール同様、チタンも加熱すれば青く変色する性質を持つが、熱伝導率が低いため色ムラが発生しやすく、均一な青に仕上げるのは難しい。これに対し同社は独自の手法を用いることによってこの弱点を克服、外装に青焼きのチタンを採用するまでに進化した。今作では文字盤上のアクセントとして、針にこのブルーチタンを用いている。

DB Kind of Two Tourbillon

鮮やかなブルーチタンが白い文字盤に映える。同社では、ケースやムーブメントの地板、受けにこの素材を採用したモデルも展開している。



Contact Info: サイプレストレーディング Tel.06-6459-4140


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