リシャール・ミルがスイスの船舶メーカーSP80社と共同でヨット世界最速記録を目指す

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2021.05.08

リシャール・ミルは、2022年にヨット世界最速記録を目指すスイスの船舶メーカーSP80社の新たな挑戦を支援する。プリプレグ素材分野で世界を牽引するノース・シン・プライ・テクノロジー(NTPT™)社もまた、船体の素材にカーボンTPT®を提供することでこの挑戦を共にしています。こうしてチームは風力のみで時速150km(80ノット)を実現するにあたり、極めて重要なヨット製造工程へ着手できるようになった。

SP80

風力のみで時速150km(80ノット)を目指す

 リシャール・ミルはスピード、航空技術、極限の開発に常に魅了されてきた。リシャール・ミルに限定して時計ケース用のカーボンTPT®を製造している長年のパートナーNTPT™社から今回のプロジェクトを紹介された時、この壮大な挑戦を支援することに迷いはなかったそうだ。「SP80は、目標達成への意欲にあふれ、セーリングの常識を覆すことも躊躇しません。今年で創業20周年を迎えた当ブランドでは、まさにこうした大胆さが指針となってきました。この若き企業には、情熱と才能に満ち溢れたチームから湧き出る活力が感じられます」とリシャール・ミルのマーケティング・ディレクターを務めるティム・マラシャールは語っている。

  • リシャールミル SP80

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SP80は、カイトサーフィン、あらゆる種類のヨット、そして海洋横断に情熱を注ぐ3人のエンジニア、グザビエ・ルペルク、ブノワ・ゴディオ、マイユル・ヴァン・デン・ブロークによって2018年に設立された。現在SP80は、EPFL(スイス連邦工科大学ローザンヌ校)のエンジニアと学生約40人で構成されている。2012C年に樹立された世界最速記録65ノット(121km/h)を破るために、SP80チームは全く新しいソリューションの開発に乗り出した。同チームが開発しているのは、全面的にカーボンTPT®が採用された長さ7m、幅6mの船体を、翼幅20m以上のカイト(凧)で牽引するという、世界でも類を見ないデザインのヨットである。

 船舶、飛行機、そしてF1の狭間で、デザインスタジオは特殊フォイル(水中翼)「スーパーベンチレーター」を開発し、ヨットを海面に押し付けることによって、高速航行時の安定性を確保している。このテクノロジーを利用すれば、急激な圧力低下に伴い水が気化して性能を抑制してしまうキャビテーション現象を回避できる。また、高速航行時に安定性を確保しつつ、カイトの推進力をそのままヨットのフォイルまで伝達できる、パワーマネジメントシステムの特許も出願している。この発明は必ずや劇的な変化をもたらすことだろう。


SP80の具体的な目標

リシャールミル SP80

-目標:80ノット(150km/h)の壁を­超えること
- SP80のヨット船体にカーボンTPT®を使用
-ノース・シン・プライ・テクノロジー社との共同企画


Contact info: リシャールミルジャパン Tel.03-5511-1555


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