シャネルがオンリーウォッチに出品する新作「J12 パラドックス Only 2」を披露

シャネルは2021年11月6日に開催されるオンリーウォッチに出品するユニークピース「J12 パラドックス Only 2」を発表した。ホワイトとブラックのセラミックスを組み合わせた独創的なケースを採用し、2本セットでの出品となる。

特別な2本のパラドックス

　シャネルは、今年度に開催するオンリーウォッチのために、2本セットになった特別なモデル「J12 パラドックス Only 2」を発表した。隔年開催されるこのイベントは、モナコ公国アルベール2世大公の後援のもと、モナコ筋ジストロフィー協会により組織される。

　初開催の2005年以降、世界の名だたる時計ブランドが参加し、2021年は9回目だ。出品された貴重なユニークピースの数々は、オークション開催前に世界各国を巡回するエキシビジョンを控えている。モナコのヨットショーからスタートし、ドバイ、パリ、ロンドン、ニューヨーク、東京、シンガポール、香港、台北を巡り、来たる11月6日に所有者が決まるのだ。

　今回オンリーウォッチに出品される「J12 パラドックス Only 2」のベースとなったのは、2020年に発表された意欲作「J12 パラドックス」。驚くべきことにシャネルは、ブラックとホワイトの高耐性セラミックの双方をカットし、それらを組み合わせることに成功したのだ。硬度の高いセラミックスのカッティングや、寸分のズレも許されないケースの製造は、高度な専門技術をマスターしたマニュファクチュールだからこそ成せる技である。

　艶のあるレギュラーモデルに対し、特別に製作されたユニークピースはマットな質感だ。ホワイトがメインのモデルと、ブラックがメインのモデルが2本セットになっている。また、スイス公認クロノメーター検定協会の認定を受けた高精度なムーブメントCal.12.1を搭載しており、通常とは違いブラックカラーでコーティングが施されている。

　J12の特徴のひとつであるベゼルにはアラビア数字やバーの表示がなく、バゲットカットの貴石を敷き詰めたようなカットが施され、外観からも特別感が伝わるだろう。