ブローバが米海軍に提供したプロトタイプの復刻モデル「ミルシップ」を発表

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2021.10.26

ブローバは、1957年に米海軍潜水実験隊へ提供した、希少なプロトタイプのダイバーズウォッチを復刻させた「MIL-SHIPS(ミルシップ)」を発表した。外観はもちろん、ケース内部の高湿度を検出するインジケーターを備えるなど、オリジナルモデルが持つ要素を忠実に再現している。2021年10月下旬発売予定だ。

ミル シップ


製品化されなかった軍用プロトタイプ

 ブローバはオリジナルの「MIL-SHIPS-W-2181」という潜水用腕時計にインスパイアされた復刻モデル「MiL-SHIPS(ミルシップ)」を発表した。これは1957年に米海軍潜水実験隊(以下NEDU:The US Navy Experimental Diving Unit)へ提供した、歴史的に非常に希少なプロトタイプを復刻し、ブローバのアーカイブシリーズに追加された新作だ。

 米軍との強い関係を持っていたブローバは、第二次世界大戦中に政府の要望に応じたMIL規格の時計を製作していた。1957年5月、米海軍のための潜水用時計として潜水用時計のプロトタイプ3本をNEDUに納入。55年に米国海軍艦船局が設けた、規定の深さまで水を通さないこと、何ヶ月間もの間水蒸気が侵入しないこと、暗所でも視認できること、回転ベゼルを付けること、という4つの条件を満たした時計が完成。

ミルシップ

 翌58年には追加の試作品を数本納入し、潜水部隊が現地で実地テストを実施。広範囲で検証が行われ、当時としては珍しく392フィート(約119.5m)までの深度テストに成功した。海軍が制作したテクニカルレポートには、テストで得られた知見や推奨事項が詳細に記載されている中、海軍は「このような時計は見たことがない」とのコメントを残したという。

ミルシップ

 しかし、海軍が追加試作品の最終承認を待っている間に、ブローバはこの潜水用時計の開発を中止し、別のプロダクトの開発を進行。結果「MIL-SHIPS-W-2181」は数本のみの製造にとどまり、そのすべてが海軍に納入されたのだった。

オリジナルモデルの高い再現率

 このようなストーリーを持つオリジナルモデルを復刻した新生ミルシップは、高い再現度が魅力のアーカイブモデルだ。復刻したことによって2021年に初めてブローバから“発売”されることとなった。

ミルシップ

ブローバ「ミルシップ」
自動巻き(Cal.82S0)。21石。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径41mm、厚さ15.42mm)。20気圧防水。8万8000円(税込み)。2021年10月下旬発売予定。

 もちろんオリジナルよりも性能は向上しており、回転式のベゼルを備えたステンレススティール製のケースは、20気圧の防水性能を持つ。本作最大の特徴は、6時位置に配された「モイスチャーインジケーター」であり、これはオリジナルモデル同様である。

 ケース内部で高い湿度を検知した際に、このインジケーターの色がライトブラウンからブルーに変化することで知らせるという、ユニークな機能だ。万が一ブルーに変わった時には、早急にメンテナンスを行う必要があるだろう。

ミルシップ

 また、両方向に回転するベゼルは、安全性を高めるためプッシュロック式のトップリングが採用された。水中用のグローブを着用した際でも操作可能で、押し込んでから回転させるというもの。ナイロン素材を繊細に織り込んだNATOストラップを合わせ、細部までオリジナルモデルが持つ意匠を取り入れているのだ。




Contact info: ブローバお客様時計相談室 Tel.0570-03-1390


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