話題をさらった"ティファニーブルー"のパテック フィリップ「ノーチラス」が7億円以上で落札!

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2021.12.14

2021年12月11日(土)にオークションハウス・フィリップスは米国ニューヨークでウォッチオークションを開催した。この最注目ロットとして出品されたのが、パテック フィリップとティファニーがパートナーシップ締結170年を祝して製作した記念コラボモデルの「Ref.5711/1A-018 ノーチラス」だ。世界から注目を集めた"ティファニーブルー"ダイアルの特別なノーチラスは、5万ドルのエスティメートに対して、650万3500ドル(約7億3489万5500円、1ドル=113.4円、2021年12月11日現在)という驚くべき高値で落札された。

Ref.5711/1A-018

パテック フィリップ「ノーチラス」Ref.5711/1A-018
自動巻き(Cal.26-330 SC)。30石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SSケース(直径40mm)。120m防水。世界限定170本。5万2635ドル(約598万円)


特別なノーチラスの驚くべき落札価格

 今回、フィリップスのオークションに出品された“ティファニーブルー”ダイアルのノーチラスは、パテック フィリップとティファニーがパートナーシップ締結170年を祝して製作した記念モデルだ。ティファニーは1837年に、パテック フィリップは39年にそれぞれ創業し、そして両社は51年にティファニーを米国におけるパテック フィリップ最初の公式小売りパートナーとする契約を締結した。本モデルのサファイアクリスタル製ケースバックには“170th Anniversary 1851-2021 Tiffany&Co.-Patek Philippe”という記念碑文が刻まれている。

 最も目を引く文字盤には、パテック フィリップとティファニーのダブルスタンプがブラックプリントであしらわれている。現在、パテック フィリップの文字盤に名前を載せているのは世界でもティファニーだけであり、ティファニーのサインが入った時計はコレクター人気が非常に高い。それに加えて鮮やかな“ティファニーブルー”ダイアルは多くの心を奪った。

 ティファニーブルーは現在、ティファニーによってカラー商標に登録されており、色見本を提供するパントンの「1837ブルー」として標準化されている。この番号はティファニーの創設年を示すものだ。長いパートナーシップの中でも、ティファニーブルーの文字盤が初めてパテック フィリップの時計を彩るという点においてこの時計は際立った。アワーマーカーと針は黒く塗られた18Kホワイトゴールド製で、ラッカー仕上げによるティファニーブルーダイアル上で視認性を高めている。

 なお、本モデルは170年の記念にちなんで170本限定で製造された。そのうちの1本がはじめにこのフィリップスのオークションに出品されたのである。ダブルネームの希少性や、ティファニーブルーダイアルの魅力に合わせ、ノーチラス Ref.5711が2022年に間もなく廃盤となる予定であることも、このオークションを盛り上げることに一役買ったことだろう。最終的にこの時計は、5万ドルのエスティメートに対して、650万3500ドル(約7億3489万5500円)という驚くべき高値で落札された。

 このオークションの収益は全額、ティファニー財団が支援を続ける環境保護団体のネイチャー・コンサーバンシー(TNC)に寄付される。残りの169個の時計は今後、市場に出回り、ニューヨーク、サンフランシスコ、ビバリーヒルズのティファニーブティックで販売される予定だ。

Contact info: フィリップス https://www.phillips.com/location/tokyo


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