ライカが提案する腕時計「ライカL1」「ライカL2」の発売を開始

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2022.02.09

ライカカメラ社は、2018年に披露した腕時計「ライカL1」「ライカL2」の発売を開始すると発表。自社製ムーブメントを搭載し、オリジナリティあふれる機能を搭載する2本のモデルは、2022年2月19日(土)よりライカ銀座店で販売される。

ライカウォッチ


時計・カメラ愛好家必見。ライカWatchがついに発売開始

 ライカカメラ社は、ライカWatchの2モデル「ライカL1」「ライカL2」の発売を開始することを発表した。満を辞して発売されるこのライカWatchは、2018年に初披露され話題となったモデルだ。ライカL1はベーシックモデルで、搭載する機能は時、分、秒針の他に日付とパワーリザーブを備えている。一方のライカL2は、これに昼夜表示と第2時間帯表示の機能を追加している。

ライカL1

ライカWatch「ライカL1」
手巻き(Cal.L1)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径41mm、厚さ14.5mm)。50m防水。129万8000円(税込み)。2022年2月19日(土)よりライカ銀座店にて発売開始予定。

最大の特徴は、特許を取得したプッシュ式のリュウズ。これを押すと主ゼンマイの巻き上げと針合わせを交互に行うことができ、3時位置の丸い小窓で表示する。これがファンクションセレクターとなり、白が巻き上げ、赤が針合わせだ。加えて、リュウズを押すと秒針が帰零するゼロリセット機能も備える。

 2時位置のプッシュボタンは日付の早送り用で、1回押すごとに1日ずつ切り替わる。ライカL2に備わる4時位置のリュウズはインナーベゼルを回転させるためのもので、ここで第2時間帯の修正を行う。なお、この第2時間帯はファンクションセレクターの右下にあるデイ&ナイト表示で午前/午後を判断できる。美しいデザインのひとつの要素であるとともに、実用性に富んだ機能を兼備した、ユニークなものである。

ライカL2

ライカWatch「ライカL2」
手巻き(Cal.L2)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径41mm、厚さ14.5mm)。50m防水。181万5000円(税込み)。2022年2月19日(土)よりライカ銀座店にて発売開始予定。

 このライカWatchは、紛れもなくライカのカメラ製品からインスピレーションを受けてデザインされた。本作のデザインコンセプトを担ったのは、ブランド特有の様式美を熟知し、同社の製品デザインに深く携わった人物である、ベルリン芸術大学のアヒム・ハイネ教授だ。

 シンプルかつ独特の本作の外観は、同社がこれまでに生み出してきたさまざまなカメラを想起させる。ライカならではの様式美は、細く伸びた優美な針やアプライドインデックス、サテンとポリッシュを使い分けたケースのフォルム、リュウズに施された特殊なローレット加工、そしてフロントレンズを思わせるドーム型の風防などから感じ取れるだろう。

ライカウォッチ


魅力あふれる自社製ムーブメントを搭載

 本作の開発にあたって、精密機器を手がけるドイツのレーマン・プレシジョン社とのパートナーシップを締結した。ライカでは一貫して“Made in Germany”であることを重視しており、ムーブメントをはじめとする多くの時計パーツをドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州に位置するシュヴァルツヴァルト地方に構える工場で制作。結果としてドイツ国内での高水準な「垂直統合型」の時計づくりを実現したのだ。

ライカウォッチ

ライカL1とライカL2はともに自社製ムーブメントを搭載しており、トランスパレント仕様のケースバックから鑑賞することができる。

 本作について、デザインを担ったアヒム・ハイネ教授は次のように語った。

「リュウズについては、レーマン・プレシジョン社のマーカス・レーマンとともにアイデアを発展させて磨き上げました。目指したのは、引き出すことで時計を停止させて時刻を合わせる従来の方式ではなく、カメラのシャッターボタンのように押し込む方式でした。押し込むと時計が停止してスモールセコンド針がゼロの位置に戻り、さらにもう1度押し込むと時計が動き始めるという仕組みです。ライカの製品にふさわしいオリジナリティあふれるメカニズムです」

ライカウォッチ

 また、レーマン・プレシジョン社の社長であるマーカス・レーマンは、ライカとのコラボレーションについて、「弊社には今回のプロジェクトとは別に、以前もライカ用に精密機械を製造したご縁があります。ライカとのコラボレーションはまったく異なる2つの分野でのことなので毎回非常に興味深いのですが、腕時計を開発するプロジェクトは弊社にとってはこれまでも、これからも、ひときわ大きな意味を持つものです」と述べた。

 そして、ライカカメラ社の社主であり、監査役会議長を務めるアンドレアス・カウフマン博士は、「この長期プロジェクトをようやく発表することができ、大きな喜びを感じています。パートナーであるハイネ教授とレーマン・プレシジョン社とともに、ライカらしさを備え、プレミアムブランドとしての価値を体現した、“Made in Germany”の腕時計を生み出せたと確信しています」 とコメントを残した。

ライカウォッチ

 いよいよ発売を開始するライカL1およびライカL2は、ライカ銀座店にて2022年2月19日(土)より展開される。興味のある方は、是非とも足を運び、実機を自身の目で確かめて欲しい。


Contact info: ライカカスタマーケア Tel.0570-055-844


ライカ、自社製ムーブメントで時計市場に本格参入

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