それぞれの個性際立つ。ラグジュアリースポーツウォッチ ランキング10

FEATURE時計ランキング
2024.03.20

3位 ブレゲ/マリーン 5517

60point / 4persons

ブレゲ「マリーン 5517」

ブレゲ「マリーン 5517」Ref.5517TI/G2/TZ0
「マリーン」コレクションの第3世代モデル。軽量かつ耐食性に優れたチタン製ケースを採用している。サンバースト仕上げのスレートグレーダイアルには、蓄光塗料を塗布したローマンインデックスが採用され、上品さと実用性を両立させている。直線的なブレスレットは、メンテナンス性を考慮し、細部まで分解可能な設計を持つ。自動巻き(Cal.777A)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約55時間。Tiケース(直径40mm、厚さ11.5mm)。100m防水。(問)ブレゲ ブティック 銀座 Tel.03-6254-7211

●ブレゲらしい生真面目なモデル。薄いケースに、巻き上げ効率の良いムーブメント、そしてシリコン製ヒゲゼンマイとフリースプラングテンプで武装した心臓部を持つ。薄いため、使うシチュエーションを選ばないのもいい。個人的に選択するなら、軽いチタンモデルか。質感は想像以上に良好だ。(広田)

2位 A.ランゲ&ゾーネ/オデュッセウス

62point / 5persons

A.ランゲ&ゾーネ「オデュッセウス」

A.ランゲ&ゾーネ「オデュッセウス」Ref.363.179
ブランド初のステンレススティール製のスポーティモデルとして発表された「オデュッセウス」。ダイアルは、6時位置にスモールセコンド、3時位置にデイト、9時位置にデイ表示が配されており、カレンダーはプッシュボタンによって早送りすることができる。オデュッセウス用に開発されたCal.L155.1 DATOMATICは、耐衝撃性が高められたハイビートムーブメントだ。自動巻き(Cal.L155.1 DATOMATIC)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径40.5mm、厚さ11.1mm)。12気圧防水。(問)A.ランゲ&ゾーネ 0120-23-1845

●A.ランゲ&ゾーネ渾身の次世代“ラグスポ”。ムーブメントの振動数が高くなったほか、ローターと接触する地板やヒゲ持ちには耐衝撃装置も備わる。完全に分解できるケース構造を持つため、傷が付いても修復可能。早送り、逆戻し可能な日付・曜日表示も実用性が高い。傑出した腕時計だが、入手困難なのは惜しい。(広田)
●カレンダーのメカニズムが面白い。今後の発展に期待。(篠田)

1位 H. モーザー/ストリームライナー・センターセコンド

76point / 5persons

H. モーザー「ストリームライナー・センターセコンド」

H. モーザー「ストリームライナー・センターセコンド」Ref.6200-1200
1920~30年代にかけて活躍した高速鉄道に着想を得た、流線型のフォルムが特徴。直径40mmのクッション型ケースとブレスレットは一体化され、人間工学に基づいた優れた着用感をもたらす。系列会社であるPrecision Engineering AG が製造した調速機構と、18Kレッドゴールド製ローターを採用したムーブメントは、シースルーバックから鑑賞することが可能だ。自動巻き(Cal.HMC 200)。27石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径40mm、厚さ11.8mm)。120m防水。(問)エグゼス Tel.03-6274-6120

●表側がウェーブ模様、裏側が3連という複雑にしてしなやかな有機的形態のブレスレットが絶妙。変化球で攻める姿勢にブレ無し。(菅原)
●これまでの「“ラグスポ”の名作」のほとんどは、発売当時、他の時計とは明らかに違う“少しの違和感”を感じさせるケースとブレスレットを持っていた。本作もまさにその条件に合致する。どこか懐かしいのにどれとも違う。そんな魅力がある。(安藤)