開花するインハウスクロノグラフ ランキング10

FEATURE時計ランキング
2023.11.27

かつて、自社で製造できるメーカーは一部だったクロノグラフムーブメント。近年では設計支援システムや工作機械が発達したことで、ハイレベルな自社開発クロノグラフを手掛けるメーカーが増えつつある。今回のTop 10ランキングは、そんな自社開発クロノグラフムーブメントが搭載された現行モデルがお題だ。現行品に限っても、傑作ぞろいのジャンルながら、すべての選者がグランドセイコーの「エボリューション9 コレクション テンタグラフ SLGC001」に票を入れた。

[クロノス日本版 2023年11月号掲載記事]


開花するインハウスクロノグラフ

10位 A.ランゲ&ゾーネ/オデュッセウス・クロノグラフ

26point / 2persons

Photo:「オデュッセウス・クロノグラフ」。自動巻き。SSケース。要価格問い合わせ。(問)A.ランゲ&ゾーネ 0120-23-1845

●オデュッセウス特有のデザインを保持しつつクロノグラフを加えるために開発されたCal.L156.1 DATOMATICは設計が秀逸。リセット機構も実にユニークだ。(菅原)

●メカニズムへの情熱を感じる。(篠田)

9位 ゼニス/クロノマスター全般

27point / 3persons

Photo:「クロノマスター リバイバル “シャドウ”」。自動巻き。Tiケース。114万4000円(税込み)。(問)ゼニス ブティック銀座 Tel.03-3575-5861

●自社開発クロノグラフといえばゼニスが生んだ名機エル・プリメロ。現行モデルは豊富で選ぶのに迷ったが、最初期モデルのケースをマットなチタン素材で再構築した、クロノマスターリバイバル “シャドウ”を選出。(名畑)

8位 パテック フィリップ/クロノグラフ 5172

29point / 2persons

Photo:「クロノグラフ 5172」。手巻き。18KWGケース。1248万5000円(税込み)。(問)パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター Tel.03-3255-8109

●自社製クロノグラフを語るなら、はずせない1本。なによりムーブメントの造形美が圧巻。中間車を用いた水平クラッチで動力を伝達するという超オーソドックスな構造にも心ときめく。(名畑)

7位 オメガ/スピードマスター スーパーレーシング

38point / 3persons

Photo:「スピードマスター スーパーレーシング」。自動巻き。SSケース。179万3000円(税込み)。(問)オメガお客様センター Tel.03-5952-4400

●本作が初採用となるスピレートシステムにより、日差0~+2秒/日の精度を実現。加えてコーアクシャル、マスター クロノメーターといった、オメガが誇る技術がてんこ盛りに投入されている。見た目は人気のスピードマスターでありながら、純粋な時計の進化が感じられるすごい時計。(安藤)

6位 ロレックス/オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ

38point / 3persons

Photo:「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」自動巻き。Ptケース。1017万8300円(税込み)。(問)日本ロレックス Tel.0120-929-570

●黙々と進化を続けるのがロレックスの流儀。2023年はさらに改良を加えた自動巻きクロノグラフ、Cal. 4131が目玉。自信作ゆえに、初めてケースバックから見せる。(菅原)

●面白くはないが、垂直クラッチを定番化させた立役者。薄くて使いやすいのもいい。(広田)

5位 ブレゲ/タイプ XX

39point / 4persons

Photo:「タイプ ⅩⅩ 2067」自動巻き。SSケース。258万5000円(税込み)。(問)ブレゲ ブティック銀座 Tel.03-6254-7211

●新開発のCal.728は、3万6000振動/時、約60時間のパワーリザーブ、コラムホイールと垂直クラッチ、新型フライバック機構、シリコン素材など注目点に事欠かない。(菅原)

4位 A.ランゲ&ゾーネ/1815 クロノグラフ

40point / 2persons

Photo:「1815 クロノグラフ」。手巻き。18KPGケース。要価格問い合わせ。(問)A.ランゲ&ゾーネ Tel.0120-23-1845

●1999年に誕生したダトグラフを起源とするCal.L951.5は、有機的な曲線で織り成すハンマーやレバーの造形が実に美しい。キャリングアーム式で、しかもロービートというのも、個人的な好みに合う。(髙木)

3位 A.ランゲ&ゾーネ/ダトグラフ・アップ/ダウン

49point / 3persons

Photo:「ダトグラフ・アップ/ダウン」。手巻き。18KPGケース。要価格問い合わせ。(問)A.ランゲ&ゾーネ Tel.0120-23-1845

●L951系キャリバーは1999年の発表以来、最も美しいクロノグラフムーブメントの地位を守り続けている。その最新版であるCal.L951.6はパワーリザーブが約60時間へと延長され、実用性も高まった。(安藤)

2位 ジャガー・ルクルト/レベルソ・トリビュート・クロノグラフ

52point / 4persons

Photo:「レベルソ・トリビュート・クロノグラフ」。手巻き。SSケース。365万2000円(税込み)。(問)ジャガー・ルクルト Tel.0120-79-1833

●どうケースに収めているのか、頭をひねる高度なメカニズム。でも、そこが楽しい。(篠田)

●表側は1930年代の「レベルソ」を想起させる時刻表示のみ、裏面は時刻表示とクロノグラフ機能を配置。ガラリと違う二面性にシビれる。手巻きムーブメントも新開発。(菅原)

1位 グランドセイコー/エボリューション9コレクション テンタグラフ SLGC001

57point / 6persons

Photo:「エボリューション9 コレクション テンタグラフ SLGC001」。自動巻き。ブライトチタンケース。181万5000円(税込み)。(問)セイコーウオッチお客様相談室(グランドセイコー)Tel.0120-302-617

●日本が誇る国産最強のメカニカルクロノグラフ。グランドセイコー自慢の自動巻きCal.9SA5をベースにしたCal.9SC5ムーブメントは、高精度でありながら、頑強さも兼ね備えており、ハイビートクロノグラフとしては最長となるパワーリザーブ約72時間を実現している。装着感もよく、極めて実用性の高い1本だろう。(安藤)

●グランドセイコー初となる機械式クロノグラフ。えっそうなの? 日本だってヤルな。ハイスペックな機能が盛りだくさんの自動巻きCal.9SC5は、これからのモデル展開も楽しみ。(菅原)