2022年 記憶に残った傑作時計 ランキング10

FEATURE時計ランキング
2023.03.25

終息しない新型コロナウイルス感染症の蔓延や、現在も続くロシア・ウクライナ間の戦争など、さまざまな面で世界情勢が不安定だった2022年。そんな中でありながら、時計ブランドは魅力的な新作を次々と発表し、愛好家の胸を躍らせた。今回は「2022年 記憶に残った傑作時計」をテーマに、2022年発表モデルから傑作・秀作を厳選。日本が誇るグランドセイコーの「Kodo コンスタントフォース・トゥールビヨン」が堂々の1位を獲得し、ヒストリカルピースを再解釈したヴァシュロン・コンスタンタンの「ヒストリーク・222」がそれに次ぐ結果となった。

[クロノス日本版 2023年3月号掲載記事]


2022年 記憶に残った傑作時計

10位 ロレックス/オイスター パーペチュアル ディープシー チャレンジ

16point / 2persons

オイスター パーペチュアル ディープシー チャレンジ
Photo:「オイスター パーペチュアル ディープシー チャレンジ」。自動巻き。RLXチタン。309万3200円(税込み)。(問)日本ロレックス Tel.0120-929-570

●1万1000m防水というスペック! ついに究極のモデルを完成させた技術を支える、ロレックスの意地とプライドに脱帽。2022年ダイバーズウォッチ大賞。(菅原)

9位 リシャール・ミル/RM UP‐01 フェラーリ

18point / 2persons

RM UP-01 フェラーリ
Photo:「RM UP-01 フェラーリ」。手巻き。Ti。世界限定150本。予価2億6180万円(税込み)。(問)リシャールミルジャパン Tel.03-5511-1555

●ケース+ムーブメントという従来の構造で、厚さ2mmを切ったのは奇跡だとも感じる。極薄をかなえる新型脱進機の構造も、見た目はさておき秀逸。エクストラシンはコンプリケーションであることを改めて実感させられた。(髙木)

8位 ブレゲ/マリーン オーラ・ムンディ 5557

20point / 2persons

マリーン オーラ・ムンディ 5557
Photo:「マリーン オーラ・ムンディ 5557」。自動巻き。18KWG。1049万4000円(税込み)。(問)ブレゲ ブティック銀座 Tel.03-6254-7211

●待望のモデル。ブレゲの「オーラ・ムンディ」が、初めて旅のテーマに最もふさわしいデザインを得た。2022年トラベルウォッチ大賞。(菅原)

7位 ロンジン/ロンジン ウルトラ‐クロン

21point / 2persons

ロンジン ウルトラ-クロン
Photo:「ロンジン ウルトラ-クロン」。自動巻き。SS。55万6000円(税込み)。(問)ロンジン ☎03-6254-7350

●1968年に発表された高精度ハイビートの名作を現代に蘇らせたモデル。レトロモダンなデザインが好印象で、C.O.S.C.公認クロノメーターを超える独立試験機関TIMELABの「ウルトラクロノメーター」認定を受けたことも凄い。(名畑))

6位 カルティエ/マス ミステリユーズ

26point / 2persons

マス ミステリユーズ
Photo:「マス ミステリユーズ」。自動巻き。Pt。世界限定30本。4250万4000円(税込み)。完売。(問)カルティエ カスタマー サービスセンター Tel.0120-301-757

●回転するムーブメント自体がローターの役割を果たすという大作。理論上は可能なものを実現したところにカルティエの底力がある。複雑な機構にもかかわらず感触も秀逸。歴史的な意義を考えると再生産希望。(広田)

5位 パルミジャーニ・フルリエ/トンダ PF GMT ラトラパンテ

34point / 2persons

トンダ PF GMT ラトラパンテ
Photo:「トンダ PF GMT ラトラパンテ」。自動巻き。SS×Pt。386万1000円(税込み)。(問)パルミジャーニ・フルリエ pfd.japan@parmigiani.com

●第2時間帯表示のための機構は数あれど、これほどまでにシンプルかつ機能的なものは初めてだ。(篠田)

4位 スウォッチ/ムーンスウォッチ

34point / 3persons

ムーンスウォッチ
Photo:「ムーンスウォッチ Mission to the Moon」。クォーツ。バイオセラミック。3万6300円(税込み)。(問)スウォッチ コール Tel.0570-004-007

●高級時計一辺倒のマーケットに差し込んだ新たな光。それぞれの色選びも抜群に現代的で、久しぶりにスウォッチを集めたくなる衝動に駆られた。時計業界ではこれまでもさまざまなコラボが行われてきたが、時計ブランド同士のデザインをテーマにした“本格的な”コラボは初めてに等しい。そういう意味でも非常にエポックメイキングな時計だと思う。(安藤)