スタイリッシュで機能的！夏映えスポーツウォッチ【ブロンズウォッチ編 / 5本紹介】

理想の腕時計とは何か？ それは、僕らの想いを託すことができる分身であり、僕らに寄り添いともに歩んでいける相棒であり、僕らを鼓舞し、勇気づける存在だ。肌身離さず身に着けているからこそ、それは実用的でなくてはならない。働くときも、遊ぶときも、それは常に自分らしく自然体でいられる腕時計──。
そんなデイリーユースをかなえてくれるのが、スポーツウォッチである。

そして、スポーツウォッチは、季節の変化にも負けない強靭で堅牢なスペックを持ち、そこに豊かな個性が宿る。何よりスポーツウォッチが面白いのは、ケースに採用される素材によって、その個性にさらなる広がりを見せるところにある。それは、多様な趣味嗜好や感性と共振するかのような一体感をもたらす。1年の中で最も過酷な環境にさらされる、高温多湿な日本の夏。そんな夏をものともせずに、むしろ、その夏にこそ手元で映える“夏時計”。

使い込むほどに増す味わいが愛着を育むワン&オンリーなダイバーズ

経年変化、エイジング、あるいはパティーナ。そんな言葉で形容されるブロンズが持つ唯一無二の魅力。
それは、酸化により緑青が発生し、素材自体の色合いや風合いが変化していくことにある。使い続けることで味わい深く変化することから、所有者の愛着を育む素材として人気だ。

IWC「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41」

使い込むことによる経年変化を楽しむことが可能なブロンズケースを採用する。独自配合によるこの合金は、一般的なブロンズに比べて、硬度や生体適合性が高い。耐久性に優れるペラトン式自動巻きムーブメントや、ワンタッチでストラップを交換できる「EasX-CHANGE®」システムを採用。
自動巻き（Cal.69385）。33石。2万8800振動／時。パワーリザーブ約46時間。ブロンズ（直径41mm、厚さ14.5mm）。10気圧防水。95万1500円。問IWC 0120-05-1868

ノルケイン「フリーダム 60 GMT リミテッド エディション」

程よいサイズ感のブロンズケースをまとったGMTウォッチ。ミッドナイトブルーダイアルの中央には、昼夜で色分けした24時間表示を備え、クラシカルなデザインと機能性を両立させている。ケニッシと共同開発したムーブメントを搭載する。
自動巻き（Cal.NN20/2）。28石。2万8800振動／時。パワーリザーブ約70時間。ブロンズ（直径40mm、厚さ14.5mm）。100m防水。世界限定300本。55万円。問ノルケインジャパンTel.03-6864-3876

オリス「ビッグクラウン ポインターデイト」

オリスのアイコンである「ビッグクラウン ポインターデイト」に、同社が得意とするブロンズをケースおよびブレスレットにまで採用したモデル。採用するブロンズは昔ながらのエイジングが楽しめるタイプ。経年と共に変わっていく様は、愛着を深めてくれるだろう。
自動巻き（Cal.Oris754）。26石。2万8800振動／時。パワーリザーブ約38時間。ブロンズ（直径40mm）。5気圧防水。31万9000円。問オリスジャパン Tel.03-6260-6876

ベル＆ロス「BR 03-92 ダイバー ブラウン ブロンズ」

防水性を高めにくいスクエアケースながら、ダイバーズウォッチとしてのスペックを実現させた「BR 03-92 ダイバー」。本作にはブロンズケースとブラウンダイアルが採用されており、時を経るごとに変化するケースの風合いと、レトロなデザインを楽しめる。
自動巻き（Cal.BR-CAL 302）。25石。パワーリザーブ約40時間。2万8800振動／ 時。ブロンズ（直径42mm、厚さ12.05mm）。300m防水。世界限定999本。57万2000円。問ベル＆ロス 銀座ブティック Tel.03-6264-3989

ブライトリング「スーパーオーシャン オートマチック 42」

1960年代発表のダイバーズウォッチからデザインを取り込んだ最新作。潜水時間を明確に計測・視認するための、太いバトンを備えた分針のデザインが特徴的。掲載モデルはブロンズのケースにグリーンが映えるコーディネートを持つ。
自動巻き（Cal.17）。2万8800振動／ 時。パワーリザーブ約38時間。ブロンズ（直径42.0mm、厚さ12.56mm）。300m防水。68万2000円（10月発売予定）。問ブライトリング・ジャパン Tel.0120-105-707

『クロノス日本版』編集長がアドバイス！
ブロンズウォッチ選びのポイント

すっかり時計業界に定着したブロンズ素材。使うほど味が出るこの素材は、アンティーク風を強調する各社にとって、もはや欠かせない素材となった。もっとも、ブロンズと言っても素材は大きく2種類に分かれる。
ひとつは古典的な組成を持つもの。変色しやすいため味は出やすいが、服を汚すというデメリットがある。
そしてもうひとつは、アルミニウムなどを混ぜた新しいブロンズ。普段使いに向くが、半面、味が出にくい。

ブロンズ素材を選ぶ際は、どちらの組成を持った素材なのかを販売店に確認すること。ライフスタイルに合わなければ、ブロンズは持て余すでしょう。