5gを切るチタン製超軽量ムーブメントを搭載し、ミニマリズムと軽量化を追求したリシャール・ミルの最新作が登場。カーボンTPT®やクオーツTPT®素材をベゼルと裏蓋に用い、特徴的なテクスチャーが目を引く仕上がりだ。コンパクトで薄型のケースにより良好な着用感も期待できる。
Edited by Yousuke Ohashi (Chronos-Japan)
[クロノス日本版 2026年7月号掲載記事]
究極の引き算が見せる新たな空間

大胆にスケルトナイズされた、5g未満という超軽量チタン製手巻きムーブメントCal.RMUL4を搭載するリシャール・ミルの最新作。必要最小限の構造だけを残した地板とブリッジにより、ミニマリズムと軽量化を追求している。手巻き(Cal.RMUL4)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約55時間。カーボンTPT®×Tiケース(縦47.33×横37.95mm。厚さ10.75mm)。50m防水。要価格問い合わせ。
物体は軽量であるほど衝撃を受けた際に生じる力が小さくなり、作動に必要なエネルギーは少なく済む。また、腕時計ならば着用感の向上に直結する。このようなメリットのある軽量化を、リシャール・ミルは追求し続けてきた。
今回発表された手巻き式の「RM 55-01 マニュアル」は、5gを切る超軽量の手巻きムーブメント、キャリバーRMUL4を搭載するモデルだ。グレード5チタンを用いたこのムーブメントのブリッジは、輪列を支えるための最小限の構造を採用した。ミニマリズムを突き詰めたこのデザインを実現するには、硬質なグレード5チタンを正確に削る必要があり、本作の完成度の高さからは、リシャール・ミルの高度な技術力が見て取れる。

また、軽量化によってムーブメントには空間が確保され、光が透過して明るく、視覚的にも軽快なデザインとなった。ここまでミニマリズムを追求しながら、搭載されるキャリバーRMUL4は、ダブルバレル機構を採用。主ゼンマイの出力トルクを長期にわたり安定させ、高精度を実現した。なお、パワーリザーブは約55時間だ。
ベゼルとケースバックは、リシャール・ミルの独自素材で、チタン製のミドルケースを組み合わせた構造を持つ。用意されるバリエーションは、ホワイトクオーツTPT®、グレークオーツTPT®、そしてカーボンTPT®の3種だ。いずれもひとつとして同じものがない特有の模様が目を引く仕上がりで、各モデル固有のテクスチャーを楽しめる。ケースサイズは、縦47.33mm、横37.95mm、厚さ10.75mmと、リシャール・ミルの中ではコンパクトかつ薄い仕上がりで、軽量化を追求しつつ、幅広い層のユーザーにフィットするシルエットだ。



