グラビアアイドルとして芸能界に飛び込み、「めちゃイケ」で一躍人気者となった重盛さと美。現在はタレント業にとどまらず、音楽、写真集、アパレル、香水まで自らプロデュースし、“ガバーって”稼ぐ実業家の顔も持つ。そんな彼女が38歳の誕生日に自分へ贈ったのは、“自分史上最高額”となるロレックスの「ヨットマスター」だった。「出会って60秒で恋に落ちた」という1本から、人生の舵を自ら握る重盛さと美の「男前な時計選び」をひもとく。

Text by Yukaco Numamoto
編集:土田貴史
Edited by Takashi Tsuchida
[2026年10月18日掲載記事]
“自分史上最高額”のロレックス。38歳の誕生日に自分へ贈ったヨットマスター
2026年9月4日に38歳の誕生日を迎えた重盛さと美。自身のYouTubeチャンネルで公開した動画のタイトルは「自分史上最高額ロレックス✨✨」だった。前年に続き、2年連続のロレックス購入となる。
当初はGMTモデルを探して店舗を巡っていたという重盛さと美。そこで出会ったスタッフから「GMTがお好きなら、こういうのも好きだと思います」と勧められたのが、オイスタースチールとプラチナを組み合わせた「ヨットマスター」だった。グレーのダイアルにスカイブルーの秒針が映えるその姿にひと目惚れし、「運命だ!」と直感した。
ところが、いよいよ購入枠を確保できるという段階になって、スタッフがさらに提案してきたのが、エバーローズゴールドの40mmモデルだった。両方を試着して比べてみると、より自分に似合うと感じたのはこちらのほう。「出会って60秒で恋に落ちた感じ」と、2度目のひと目惚れを告白している。
箱を開けた瞬間には「かわいいー!」「コレを着けると顔もかわいく見える!」と無邪気に大喜び。購入額は税込み559万4600円で、愛車とほぼ同じ金額だったという。それでも「人生いつ死ぬかわからんし、今年頑張ったしね」と、あっけらかんと前向きに受け止めるあたりが彼女らしい。さらに「『じゃあコレください』と即決できたのも、日頃事務所の皆さんがサポートしてくれて働けているからですね! ありがとう!」と、支えてくれるスタッフへの感謝も忘れなかった。購入制限が解けたら、最初に心を奪われたオイスタースチールとプラチナのモデルも狙いたいと、早くも次の1本に照準を定めている。
誕生日当日には、Instagramでも「年を重ねるたび自分らしくいるのって難しいなって感じる時もあるけど、みんなのおかげで今の所めちゃくちゃ自分らしく生きれています!」とつづった。その言葉通り、人生を存分に謳歌している様子が伝わってくる。
歌手、写真集、アパレル、香水まで。“自分で稼ぐ”多彩な活動
この“自分史上最高額”の買い物を支えているのは、ほかでもない彼女自身の稼ぐ力だ。2026年8月15日には、6年前に作ったという新曲『I don’t go to the moon』をデジタル配信でリリース。同曲は“月”、すなわち理想郷や甘い誘惑、虚飾の世界へは行かないことを選ぶ、決意表明のようなポップ・バラードだ。8月20日にはMV撮影のオフショットもInstagramで公開し、透明感あふれる表情を見せている。
音楽といえば、大きな話題を呼んだもう一つの楽曲がある。『TOKYO DRIFT FREESTYLE』だ。原曲は、TERIYAKI BOYZによる映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』のメインテーマ。2020年3月末、「88rising」所属のラッパー、リッチ・ブライアンが、この曲に乗せたフリースタイルラップ動画を公開したことをきっかけに「TOKYO DRIFT FREESTYLE チャレンジ」が世界中で大流行した。もともとラップが大好きだった重盛さと美も、この流れをキャッチして挑戦を決めたという。
動画が制作されたのは、緊急事態宣言下で外出もままならなかった2020年5月。親友の礒部希帆とともに、それぞれの自宅でスマホを使って撮影し、編集も自ら手がけてYouTubeに投稿した。ハイレベルなラップスキルとセルフプロデュース能力で、それまでのバラエティでの“おバカタレント”というイメージを鮮やかに覆し、動画は大きな衝撃とともに大ヒットとなった。
その手腕は、音楽以外の分野でもいかんなく発揮されている。8月15日にMBS「痛快!明石家電視台」に出演した際には、「音楽と写真集とアパレルと、最近香水とかディヒューザーも作ってます」と、タレント業以外の多彩な事業を明かした。タレント業は給料制で、15年間給料が変わっていないが、その安定を土台に自ら投資して写真集を制作するなどしているという。明石家さんまから儲かっているのかと聞かれると、屈託のない笑顔で「ガバーって」とひと言。そんな気取らない自然体の姿も、愛される魅力のひとつだ。
さらに8月8日には、築53年になる福岡の実家を自らプランを練ってリフォームしたことをInstagramで報告し、そのセンスも話題を呼んだ。タレント、アーティスト、そしてプロデューサーとして稼いだ成果で人生の節目に時計を贈る。ヨットマスターは、まさにそんな彼女ならではの“自分へのご褒美”なのだ。
1988年生まれ、福岡県出身。思えば、「痛快!明石家電視台」は重盛さと美にとって“原点”ともいえる番組である。彼女の芸能界入りのきっかけは、友人と2人組のユニットを組んで参加した歌のオーディションでの優勝だった。もともとは歌手志望だったが、2007年に上京し、まずはグラビアアイドルとして活動をスタートする。
転機となったのが、2009年の同番組への初出演だ。その後、「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)の新メンバーオーディションで、「痛快!明石家電視台」に出演した際のVTRが決め手となって合格。2010年に新レギュラーメンバーとなり、明るいキャラクターで一躍人気を集めた。2016年にはガールズユニット「LLS(エルエルエス)」を結成し、『LOVE GAME』でCDデビュー。2017年にはシングル『endless love』でソロデビューを果たし、ソロアーティストとしても活動している。
誕生日ごとに増えていくロレックス。デイトジャストからヨットマスターへ
重盛さと美には、人生の節目に自分へ時計を贈るというスタイルがある。1年前、37歳の誕生日に購入したのは、人生で2本目、7年ぶりとなるロレックスだった。選んだのは、すでに持っていた「デイトジャスト 36」の色違いで、黒文字盤にダイヤモンドをあしらったイエローゴールドのモデル。価格は240万円だったという。
そして今年は、エレガントな印象のデイトジャストから一転、スポーティーな「ヨットマスター」を選び、最高額も更新した。この選択の変化は、彼女のファッションとも無縁ではないだろう。バレンシアガのデニムやTシャツ、スニーカーといったカジュアルな装いを好み、MV撮影にも私服で臨むという重盛さと美。ルーズフィットなシルエットの服ともバランスがとりやすく、ラフになりすぎない大人っぽさを演出してくれる40mmのヨットマスターは、彼女らしいセンスを表現するファッションアイテムとしても選ばれたのだろう。
自分の人生の舵取りを謳歌する「ヨットマスター」
1992年に誕生した「ヨットマスター」は、ロレックスのスポーツモデルとして初めて、貴金属素材のみで登場したコレクションだ。過酷な潜水を想定したダイバーズウォッチとは異なり、ヨットクラブやリゾートでの優雅なひとときに寄り添うラグジュアリースポーツウォッチとして位置づけられる。そのため、ステンレススチール単体のモデルはなく、代わってオイスタースチールとプラチナを組み合わせた「ロレジウム」、エバーローズゴールド、イエローゴールド、ホワイトゴールド、RLXチタンといった多彩なケース素材が揃う。
最大の特徴は、60分目盛り付きの両方向回転ベゼルだ。経過時間を瞬時に読み取れ、航行中のタイム計測などに役立つ。ベゼルはケース素材に応じて、立体的なポリッシュ仕上げの数字やマットなセラミックが用いられ、モデルごとに異なる表情を見せている。
彼女が購入したのは、エバーローズゴールドの40mmモデル、Ref.126655だ。黒文字盤を囲むベゼルには、マットブラックのセラミック製インサートに立体的な数字と目盛りを浮かび上がらせ、ゴールドの温かみのあるケースの輝きを引き立てている。ムーブメントは約70時間のパワーリザーブを誇る自社製のCal.3235。ロレックス独自の「高精度クロノメーター」の認定を受け、日差−2〜+2秒という精度を保証。100m防水も備える、華やかさと実用性を高い次元で両立させた1本だ。
優雅なセーリングの世界から生まれたヨットマスターを、自分らしいスタイルで着けこなす重盛さと美。事務所任せにすることなく、音楽、写真集、アパレル、香水と、自ら舵を取って新たな航路を切り拓いていく姿は、まさに“ヨットマスター”の名にふさわしい。前年のデイトジャストから、今年のヨットマスターへ。腕元の相棒が増えるたびに、新しい自分へとステージを上げていく彼女は、この先も軽やかに航海を続けていくだろう。そして次の誕生日、その腕元にはどんな1本が加わっているのか。
重盛さと美の活躍を、これからも楽しみに見届けたい。

自動巻き(Cal.3235)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。18Kエバーローズゴールドケース(直径40mm)。100m防水。559万4600円(税込み)。



