先日、スイス・ジュネーブ取材に行ってきた。取材の目的は8月29日〜9月2日まで開催されていたジュネーブ・ウォッチ・デイズというイベント。期間中、みっちり取材が入っていて、思いの外自由時間が少なかった。しかし、そんな中で暇を見て立ち寄った時計店、F.P.ジュルヌレストランについて、ブログにしたためたい。本当はパテック フィリップミュージアムに行った感動もお伝えしたいのだが、そちらは長くなりそうなのでまた後日!
Text and Photographs by Chieko Tsuruoka(Chronos-Japan)
[2024年9月18日公開記事]
初めてのスイス出張!
『クロノス日本版』編集部に入社して、今年の7月で1年が経った。クロノスに入ったからには、やっぱりスイス出張でしょ! という志のもと、その機会を虎視眈々と狙い、時には編集長や副編集長も知らないところで外部の取引先に「次のウォッチズ&ワンダーズ(春先にある、時計の見本市)は私が行くんです!」などと勝手に言って回っていた鶴岡であるが、ついに絶好の機会がやってきた。ジュネーブ・ウォッチ・デイズだ。
ジュネーブ・ウォッチ・デイズは、2020年からスタートした。ブライトリングとブルガリ、ドゥ・べトゥーン、ジラール・ペルゴ、H.モーザー、そしてMB & Fの6ブランドによって立ち上げられた時計のイベントで、今年は52ものブランドが参加することとなった。詳細は以下の記事を確認されたし。
「このジュネーブ・ウォッチ・デイズを私が取材して、我が社に100万円分の経済効果をもたらしますよ」と社長を口説き(唆し?)、晴れてスイス、しかも憧れのジュネーブを取材することになった。
期間中の取材は、自分の語学力と時計知識があまりにも不足していることに気付き、打ちのめされることも多々あったが、反面とても勉強になったし、作り手と実際に話をすることで、そのブランドや製品に対する理解がいっそう深まったと強く感じた(早く取材記事の原稿書かなきゃ……)。
そんな実り多き取材の合間を縫って、少しだがジュネーブの街歩きもできた。
ジュネーブの旧市街で(ウインドー)ショッピング
ジュネーブは、レマン湖、そしてそこからつながるローヌ川を挟んで、新市街と旧市街に分かれる。そして旧市街の方に、webChronosでは馴染み深い!? 高級時計ブランドのブティックが立ち並んでいる。
時計店というと、こういった路面店を思い浮かべるものだが、日本にはさまざまな形態の時計専門店が立ち並んでいる。ジュネーブでも、いくつかの路面店以外の時計店を見つけた。そんなにたくさんは立ち寄れなかったものの、掲載したい。
この写真のChronométrie Clarence Saのように、ひとつのビルの中に複数のブランドが入った複合店もあれば、そこまで大きくないショップ内で複数ブランドを取り扱うというお店もあった。店名をメモするのを忘れてしまったのだが、もともとジュエリーのみを取り扱ってきたという家族経営のショップもあった。
→その後、今回の取材に同行してくれた通訳の坂田氏から、店名を教えてもらった。「KURZ(我々が立ち寄ったショップが本店の「KURZ 1948」)」とのこと。日本で取り扱いのあるブランドでも、あまり国内入荷してこないようなモデルもそろっていたので、ジュネーブに行った読者はぜひ立ち寄られたし!
https://kurz1948.ch/
また、チェーン展開しているという中古時計店にも立ち寄った。
THE SWISS COLLECTORというショップで、スイス国内に30店舗を構えているとのこと。また、時計以外にも、ジュエリーやバッグ、ストラップにアクセサリーなどと多彩な製品を取り扱っている。今回立ち寄ったショップには、時計というとパテック フィリップやロレックスといった有名どころがメインに置かれていたが、THE SWISS COLLECTORのホームページをのぞくと、多彩なブランドを販売しているのが見て取れる。
こういった時計店を取材するのも、長年温めてきた「スイスでやりたいこと」のひとつなのだが、あまり時間が取れなかったので、いつか実現させたい。もっとも、実はひとつ取材した“店舗”があるので、本当に早く原稿書かなきゃ(n回目)。
F.P.ジュルヌレストランでのランチ
ジュネーブの旧市街で立ち寄った先として、もうひとつ取り上げたいのが「F.P.JOURNE レストラン」だ。
2023年11月、旧市街のローヌ通り49番地にオープンしたレストランで、F.P.ジュルヌとシェフであるドミニク・ゴーティエがコラボレーションしたことで完成した。
時計ほどではないものの、少しお高めのこのレストラン。ランチだと少し安くなっていて(確かコースで45スイスフラン。シーズンによるかもしれない)、お昼前に入った時は誰もいなかった店内が、13時過ぎにはほぼ満席になっていた。
ジュネーブ街歩きシリーズ、まだまだ続けたい!
初スイス出張は、自分にとって初めてのスイス訪問でもあった。本文中でも記している通り、取材中は落ち込むこともあったが、楽しかったこともたくさんで、絶対にまた取材に来たいと改めて思った。
今回の取材でも、まだまだ紹介したい場所があるので、ブログ形式か特集形式かはまだ決めていないものの、読者の皆さんに記事としてお届けしていきたい。