今年の百貨店ワールドウオッチフェアで人気のブランドは?

FEATUREその他
2017.10.11
松崎壮一郎(クロノス日本版):取材・文 Text by Soichiro Matsuzaki
細田雄人(クロノス日本版):取材・写真 Photo by Yuto Hosoda

老舗百貨店のウオッチバイヤーお二人にインタビュー

 その年の新作時計が一堂に集まるワールドウォッチフェアは、7月から11月末まで全国の有名百貨店や時計専門店で開催される。時計好きにとって、数多くのブランドの新作を一気呵成に見て、そして触れるワールドウォッチフェアは、物欲と懐具合に悩まされる楽しい楽しい展示会である。

 伊勢丹新宿店で6月から7月にかけて開催される「ウオッチ コレクターズ ウイーク」は、どの百貨店よりも早く新作を展示し、予約注文を入れられる展示会である。また8月の三越日本橋本店の「ワールドウオッチフェア」は、通常の時計売り場より広い催事場を使ってブランドの立派なブースを建て込み、新作はもちろん現行品も数多く揃えた大展示会である。この2つのウオッチフェアは、開催時期も早く売り上げも大きいため、「どこが売れたか、何が売れたか、予算は達成できたのか」など、全ブランドの営業職はもちろん、本社CEOまで注目する時計フェアなのである。

 今年の結果と消費傾向を、伊勢丹新宿店と日本橋三越本店のウオッチバイヤーお二人に聞いた。

深代政吾氏

深代政吾。三越伊勢丹 特選・宝飾時計統括部 宝飾時計商品部時計1 バイヤー。2004年に三越に入社。日本橋三越などを経て、2017年に伊勢丹新宿店の時計バイヤーに就任。
渡辺健司氏

渡辺健司。三越伊勢丹 特選・宝飾時計統括部 宝飾時計商品部時計2 バイヤー。1993年に三越に入社。宝飾のバイヤーなどを経て、2017年に日本橋三越本店の時計バイヤーに就任。