サマータイムの切り替わりも怖くない! 海外出張のお供に最適なシチズン「エクスシード AT9130-69W」を着用してみた

FEATUREインプレッション
2022.12.14

シチズンのエクシードが誕生して、今年で45周年。洗練されたデザインをうたう同ブランドのメンズ時計を女性が着用すると、どのように写るのか。海外出張が多い女性ライターが、ワールドタイム機能を有したブランド誕生45周年モデル「エクスシード AT9130-69W」を着用してみた。ポイントは明快な操作感と機能性の高さだ。

沼本有佳子:文
Text by Yukaco Numamoto
2022年12月11日掲載記事

エクスシード 45周年

シチズン「エクスシード AT9130-69W」
41mmとメンズウォッチということを考えても、若干ケースは大ぶりだ。しかし、女性でも大きめの時計が好きな人であれば問題なく着用可能だろう。やはりスーパーチタニウムの圧倒的な軽さが、サイズの壁を取り払っているように感じる。なお、エクシード誕生45周年を記念したモデルとして誕生した同作には、ペアで直径29.2mmケースを持つレディスモデルも用意されている。光発電エコ・ドライブ(Cal.H820)。パワーリザーブ約8カ月(パワーセーブ時)。スーパーチタニウムケース(直径41mm、厚さ11.9mm)。10気圧防水。20万9000円(税込み)。


45周年記念モデルで初めて触るエクシード。ファーストインプレッションは軽い!

 初のwebChronosインプレッションにして、初の光発電エコ・ドライブ搭載機。エクスシードの45周年記念モデルである「AT9130-69W」を手にした瞬間、声が出た。「軽っ……」。持っているどの時計よりも軽い。そうか、コレがスーパーチタニウムの実力! と驚愕せざるをえない。

 スーパーチタニウムはステンレススティールに比べて約40%軽く、5倍以上の表面硬度を実現したチタン系素材だ。キズに強く、軽く、錆びにくいという特色を備えている。シチズンが1980年代から培ってきたチタンの加工技術と表面硬化技術(デュラテクト)のノウハウが、まさにスーパーチタニウムに凝縮されていた。

エクスシード 45周年

トップ画と異なり、男性が装着した場合のイメージ図。男性の腕であればよりサイズ感がしっくりなじむ。ケース径が41mmと聞くと大きく感じるが、ケース厚は12mmを切っており加えて軽量なため、特に大きさは感じない。

 この軽さをよしとするか、重厚感が足りない、と感じるかは正直人によってとらえ方が違うのではないかと思う。そもそも、時計にどの役割を求めるかによって答えは無限にあるが、海外出張に頻繁に出かけるようなユーザーにとっては、気兼ねなく使えるタフさとビジネスシーンでも違和感なくなじむベーシックなデザイン、そして何よりもどこの国に行ってもわずかな作業だけで時間をピッタリ合わせられるという安心感が魅力的に写るだろう。

ベゼル エクスシード

ベゼルのデザインには「過去・現在・未来」を表す3連リングが採用されている。


ワールドタイム機能はリュウズ操作が少し難点

 本作の特徴のひとつであるワールドタイム機能はリュウズを引くところからスタートする。押し込んだ状態、1段引き、2段引きの計3段階、リュウズポジションが設定されているのだが、筆者は中間の「1」に合わせる作業に手間取った。

エクスシード 45周年

リュウズは小ぶりでリュウズガードも付いているため、ちょうどいい位置に引き出そうとすると引きすぎてしまうことが多々あり、少し慣れるまで時間がかかった。

 慣れると簡単なのだろうが、あまり力強く引っ張るとリュウズが引きすぎてしまう、と思えば思うほど、2段引きまで引っ張ってしまう。なんとかおそらくコレが1段引きの位置だろう、という感覚を掴み、リュウズを回しながら都市を選ぶ。

 色々自由に触っているうちになぜかオークランドがホームタイムに設定されてしまったのだが、無事に東京に戻すことができた。感覚さえつかむことができれば、たしかに2ステップで世界中の時刻にストレスフリーで合わせることができる。