真田広之が「SHOGUN 将軍」のエミー賞授賞式にてIWC「ポルトギーゼ」を着用!

真田広之が主演・製作総指揮を務めたドラマ「SHOGUN 将軍」が、エミー賞で史上最多の18部門受賞の快挙を達成。日本人初の主演男優賞も獲得した彼は、授賞式ではIWC「ポルトギーゼ・オートマティック 42」を着用して登場した。また以前、別の賞の授賞式では同じくIWCの「ダヴィンチ パーペチュアルカレンダー クロノグラフ」を着用していた。

沼本有佳子:文
Text by Yukaco Numamoto
土田貴史:編集
Edited by Takashi Tsuchida
[2024年9月29日掲載記事]


令和の大型戦国時代劇「SHOGUN 将軍」の主役を務める真田広之

写真:ロイター/アフロ
2024年9月15日にアメリカ・ロサンゼルスで開催された第76回エミー賞で、作品賞と主演男優賞のトロフィーを両手に掲げる真田広之。彼の左腕には、IWC「ポルトギーゼ・オートマティック 42」が見える。

 エミー賞は、アメリカのテレビ業界最高の栄誉とされ、優れたドラマや番組、業界人の功績をたたえるものだ。映画のアカデミー賞、演劇のトニー賞、音楽のグラミー賞に匹敵する権威ある文化賞のひとつである。「SHOGUN 将軍」は、このエミー賞を史上最多となる18部門で受賞した。

 ハリウッドによる大型時代劇「SHOGUN 将軍」。関ヶ原の戦いを舞台に、徳川家康と三浦按針をモデルとした小説を基にした壮大な謀略と陰謀が渦巻く連続ドラマだ。真田広之は主役の徳川家康をイメージした戦国武将、吉井虎永を演じている。

 この作品が話題を呼んだ理由のひとつに挙げられるのが、ハリウッド制作のドラマであるにもかかわらず、日本語の台詞が半分以上を占めていることだ。また、緻密に作り込まれた衣装やセットがリアリティを生み出し、視聴者は違和感なく物語に没入できるだろう。

 真田広之は主役を演じるだけではなく、プロデューサーも務めた。そして作品賞、主演男優賞、主演女優賞をはじめとする主要部門を総なめにし、エミー賞における快挙を成し遂げた。真田広之自身が“ドリーム・プロジェクト”と呼ぶ渾身の作品である。


赤みを帯びたゴールドが目を引く「ポルトギーゼ・オートマティック 42」

 そのエミー賞の授賞式に現れた真田の左腕には、IWC「ポルトギーゼ・オートマティック 42」が見受けられたのだ。「ポルトギーゼ」は、IWCの中でも最も歴史が長く、人気の高いコレクションだ。大型ケース、シンプルなアラビア数字、スリムなリーフ針、レイルウェイミニッツトラックといったデザインコードは1930年代に誕生した。これらの要素は現在も受け継がれている。

写真:REX/アフロ
エミー賞の授賞式にて、真田広之の手首に見受けられる「ポルトギーゼ・オートマティック 42」。

 真田広之が授賞式の時に着用していたポルトギーゼ・オートマティック 42の特徴としてまず挙げられるのは、3時位置のパワーリザーブ表示と、9地位置のスモールセコンドだろう。それに加えて、18Kゴールド製のメダルを配したローター、ペラトン自動巻き機構も挙げられる。約168時間(7日間)という長時間のパワーリザーブも特徴的だ。なお、搭載するムーブメントCal.52011は、IWC自社製の自動巻きキャリバーだ。

IWC ポルトギーゼ・オートマティック 42

IWC「ポルトギーゼ・オートマティック 42」Ref. IW501707
自動巻き(Cal.52011)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約168時間。18Kレッドゴールドケース(直径42.4mm、厚さ12.9mm)。5気圧防水。375万6500円(税込み)。


真田広之は、過去の授賞式でもIWCの腕時計を着用する愛好家

 真田広之はIWCの愛好家としても知られており、「SHOGUN 将軍」が以前ゴッサムテレビアワードを受賞した時には「ダヴィンチ パーペチュアルカレンダー クロノグラフ」を着用していた。重要な場面では、IWCの時計を愛用している様子がしばしば確認されている。

写真:アフロ
2024年6月4日にブロードウェイのレストラン「チプリアーニ」で撮影されたゴッサムテレビアワードでの一枚。「SHOGUN 将軍」はこの賞にノミネートされていた。

500年以上の使用が想定された「ダヴィンチ パーペチュアルカレンダー クロノグラフ」

IWC「ダヴィンチ パーペチュアルカレンダー クロノグラフ」Ref.IW392103
自動巻き(Cal.89630)。51石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約68時間。SSケース(直径43.0mm、厚さ15.7mm)。3気圧防水。

 ゴッサムテレビアワード受賞時に真田広之が着用していた腕時計は、2017年に発表されたIWCのダヴィンチ パーペチュアルカレンダー クロノグラフのだと思われる。「ダヴィンチ」コレクションが最初に発表されたのは1969年。レオナルド・ダ・ヴィンチの発明家精神にインスパイアされ、複雑機構を盛り込んだモデルが数多くそろう。パーペチュアルカレンダーを搭載したモデルが誕生したのは1985年であり、エレガントな風貌から多くの愛好家の視線を集めた。

 永久カレンダーという複雑機構に加え、ムーンフェイズ、クロノグラフ機能を搭載した腕時計だ。知的でエレガントな雰囲気を持つため、今の円熟した真田広之のイメージにも合う1本だ。ダヴィンチコレクションはトノー型などもかつてはラインナップされていたが、初代のダヴィンチはシンプルなラウンドケースだった。2017年にフルモデルチェンジが行われ、再びシンプルなラウンドケースに回帰した経緯がある。

 搭載されるムーブメントはCal.89630。4桁の西暦表示機能が特徴的な永久カレンダーを搭載した腕時計だ。7時位置と8時位置の間に表示される世紀を表すセンチュリースライドパーツの交換を行うと、2599年12月31日までの表示が可能である。500年以上先のことまでを考えて設計されている、長期間にわたって受け継ぐことができるドラマティックな時計だ。世界で活躍した俳優、真田広之が着用していた腕時計、として何年経っても誰かが大切にしていくのだろう。

 今回取り上げた写真以外でも真田広之はこの腕時計を着用している。ロサンゼルス・ドジャース対セントルイス・カージナルス戦の始球式でもこの腕時計の着用が確認できた。ケース径は43mmとやや大きめだ。空手や殺陣で鍛えてきた、60歳を超えてもなおたくましい真田広之の手元でしっくりと収まっていることが確認できる。

 一貫して演技を追求する真田広之にとって、真摯なものづくりの姿勢を貫き、永久修理を宣言するIWCのコンプリケーションモデルから感銘を受ける部分があったのではないだろうか。


IWCファンの真田広之。次回現れた時に着用している腕時計に期待

 複数の授賞式に別のIWCの腕時計を着用し出席する真田広之。彼は相当なIWCのファンなのだろう。次に我々の前に姿を現すとき、IWCのどの時計を身に着けて現れるのだろうか?


Contact info: IWC Tel.0120-05-1868


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