ムーンフェイズ再発見[ムーンフェイズの精度を追求するA.ランゲ&ゾーネ【月面博覧会】]

2017.06.23

[2014]

グランド・ランゲ1・ムーンフェイズ
同社の定番「ランゲ1」のスタイルを踏襲しつつ、時刻表示の下にムーンフェイズ表示を加えることで“主役”とした。“テラ・ルーナ”以外では、最大サイズのムーンディスクを使用しており、夜空の美しい星も見どころ。手巻き(Cal.L095.3)。45石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KPG(直径41mm)。481万円。

122.6年に1日分しか誤差が生じないという高精度仕様のムーンフェイズで、歯車の歯数は160。かなり大型のムーンディスクのため、星の数も382個と多めに描き込まれた。主役級の存在感を際立たせるための表現力も楽しんで欲しい。


[2013]

1815 ラトラパント・パーペチュアルカレンダー
スプリットセコンド式のクロノグラフと永久カレンダーを搭載したハイコンプリケーション。全て指針式で表現しており、複雑に折り重なる11本の針が見る者を圧倒する。ムーンフェイズ表示はスモールセコンドの下に設置。手巻き(Cal.L101.1)。43石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約42時間。Pt(直径41.9mm)。2407万円。

122.6年で誤差が1日しか生じない高精度ムーンフェイズ。歯車の歯数は90。複数の機構と組み合わせているため、ムーンディスクは小型だが、星の数は410個もちりばめられている。その細部へのこだわりもハイエンドモデルにふさわしい。


[2001]

ランゲマティック・パーペチュアル
長短針でメリハリを利かせているため、ハイコンプリケーションながら、すっきり端正なデザインに仕上がった。スモールセコンドの下に位置するムーンフェイズ表示も見やすくて、全体的な完成度が高い。自動巻き(Cal.L922.1 SAX-0-MAT)。43石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約46時間。18KPG(直径38.5mm)。828万円。

こちらも122.6年に1日分しか誤差が生じない高精度仕様で、歯車の歯数は90。星の数は14個と少なめだが、大きな星だけを使っているので、主張はかなり強い。星空のブルーを濃くしているので、月や星がいっそうくっきりと美しく見える。