復活を果たしたA.ランゲ&ゾーネ「カバレット・トゥールビヨン ハニーゴールド」。独自素材を採用したクラシカルな角形時計

2026.06.25

2026年に復活を果たした稀少な角型時計「カバレット」。独自のハニーゴールドを用いたケースと精緻な文字盤が目を引く本作は、トゥールビヨンに秒針停止機能を備えるなど、A.ランゲ&ゾーネの高度な技術力とクラシカルな美意識が見事に調和した新作だ。

カバレット・トゥールビヨン ハニーゴールド

カバレット・トゥールビヨン ハニーゴールド
A.ランゲ&ゾーネでは珍しいレクタンギュラーモデル「カバレット・トゥールビヨン」のハニーゴールド製モデル。ブラックロジウム仕上げの文字盤もハニーゴールド製で、文字盤内の縁取りやロゴは、職人の手による、高さわずか0.15mmのレリーフだ。手巻き(Cal.L042.1)。47石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約120時間。ハニーゴールドケース(縦39.2×横29.5mm、厚さ10.3mm)。3気圧防水。世界限定50本。要価格問い合わせ。
Text by Shin-ichi Sato
Edited by Yousuke Ohashi (Chronos-Japan)
[クロノス日本版 2026年7月号掲載記事]


ハニーゴールドを採用した稀少な角型モデル

 A.ランゲ&ゾーネでは珍しいレクタンギュラーモデル「カバレット」に、同社を象徴するハニーゴールド製の「カバレット・トゥールビヨン ハニーゴールド」が追加された。本作は、2008年の初作や、2021年発表のホワイトゴールド製モデルに続く新作だ。

 搭載される手巻きムーブメントのキャリバーL042.1は、12時位置にアウトサイズデイト、6時位置にトゥールビヨン、4時位置にパワーリザーブ表示、8時位置にスモールセコンドを備える。また、トゥールビヨンでありながら、リュウズ引き出し時の秒針停止機能を実現している。これは、同モデル初出の2008年当時では世界初のものであり、クラシックな外観に最高峰の技術を詰め込む、同社らしい設計思想だ。

Cal.L042.1

搭載される手巻きムーブメントCal.L042.1は、4分の3プレート、グラスヒュッテストライプ仕上げ、ゴールドシャトンといったグラスヒュッテ様式を踏まえたクラシカルな仕立てだ。また、文字盤側から見えるトゥールビヨンブリッジに施されたブラックポリッシュは必見である。

 そして、今回発表された新作で注目すべきは、同社独自のハニーゴールド製のケースと文字盤だ。温かみのある色調を持つケースに対して、文字盤にはブラックロジウム仕上げを施し、本作全体の印象を引き締めている。文字盤外周の縁取りやブランドロゴは、職人の手によって削り出された、高さ0.15mmの繊細なレリーフであり、立体感や陰影による表情を生み出す。

Cal.L042.1

Cal.L042.1の細部に注目してみると、青焼きネジに、ゴールドシャトン、エングレービング、面取りといった古典的かつ最高レベルの時計技術が注がれており、見ごたえは十分だ。さらに、トゥールビヨンを支える受け石にはダイヤモンドが用いられている。

 ムーブメントには見るべき仕上げが多数見受けられる。その中でも特筆すべきは、トゥールビヨンブリッジとケージ上面に施されたブラックポリッシュだ。これは、部品を亜鉛や錫のプレート上で均一に滑らせながら研磨する技法で、仕上げ面は乱反射なく一定方向に光を反射し、見る角度によっては、漆黒に見えることが名前の由来である。このほかにも、洋銀製4分の3プレート、グラスヒュッテストライプ仕上げ、エングレービングといった、伝統的な時計技術を堪能できる。



Contact info:A.ランゲ&ゾーネ Tel.0120-23-1845


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