ジェイコブが、2023年に発表した「ザ ワールド イズ ユアーズ デュアルタイムゾーン」をさらに進化させた新作を公開した。今回加わったのは、中央にトゥールビヨンを備えた技術的・造形的ハイライトとなるモデルである。
ジェイコブ「ザ ワールド イズ ユアーズ デュアルタイムゾーン トゥールビヨン」誕生
ジェイコブは、2023年に登場した「ザ ワールド イズ ユアーズ デュアルタイムゾーン」コレクションの初となるトゥールビヨン搭載モデルを発表した。

自動巻き(Cal.JCAA45)。2万1600振動/時。パワーリザーブ約65時間。18KRGケース(直径43.00mm、厚さ18.10mm)。30m防水。世界限定199本。4048万円(税込み)。2025年4月発売。
象徴的なトゥールビヨン
新作は、中央にトゥールビヨンを配した大胆な意匠が特徴である。このトゥールビヨンは30秒で1回転し、ジェイコブの技術的な卓越性を示す。ケージのブリッジには透明なサファイアクリスタルを採用し、まるで地球儀の上に浮いているかのような軽やかな印象を与える。トゥールビヨンの下には、方角を示すコンパスローズが精緻に描かれ、探究と冒険の精神を象徴している。
素材と装飾への熱意
ケースは18Kローズゴールド製で直径43mmだ。文字盤にはブルーに発色させたチタンを採用し、繊細なレリーフで大陸を描写した。その上からローズゴールドのアクセントを重ねることで、地球の輪郭を立体的に表現している。ケースバックにも世界地図があしらわれ、ブルーのサファイアクリスタルに金色の大陸がプリントされている。

独自ムーブメントCal.JCAA45搭載
ムーブメントはジェイコブによる自社開発ムーブメントCal.JCAA45。プラチナ製のマイクロローターを用い、高効率な自動巻き機構を実現した。ふたつのタイムゾーンを分単位で独立して設定できるため、ネパール(UTC+5:45)やニューファンドランド(UTC-3:30)といった特殊なタイムゾーンにも対応可能だ。振動数は2万8800振動/時、パワーリザーブは約65時間だ。
限定本数は199本
本モデルは世界限定199本での展開となる。世界の広がりを象徴する時計として、夢と野心を託すにふさわしい1本だ。
ジェイコブ × サルマン・カーン:特別コラボレーションモデル
併せて、ジェイコブはインドの人気俳優サルマン・カーンとのコラボレーションモデルも発表した。ジェイコブ創業者ジェイコブ・アラボとの深い友情をきっかけに、両者の家族にまつわる物語がデザインに落とし込まれている。

日本での発売は予定されていない。自動巻き(Cal.JCAA14)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径43.00mm、厚さ14.00mm)。30m防水。
機能性と物語性の融合
ムーブメントにはCal.JCAA14を採用し、デュアルタイムゾーン表示を可能とする。両時間帯は分単位で独立して調整できるため、インドの標準時(UTC+5:30)など特殊なタイムゾーンにも対応する。パワーリザーブは約42時間だ。
文字盤はドーム状で地球儀を想起させ、緑とオレンジのアクセントはインド国旗を表現している。裏蓋には「Salman Khan」のレーザー刻印が施され、文字盤の下部にはイニシャル「S.K.」も配される。
ケース径は43mm、ステンレススティール製で、限定番号が刻印された仕様となっている。「時間は世代をつなぐ。この時計は家族や伝統、そしてかけがえのない瞬間を象徴するものだ」とサルマン・カーンは語っている。