ジェイコブは、革新的な4軸トゥールビヨンを搭載した新作「アストロノミア レボリューション フォーアクシス トゥールビヨン」を発表した。4本の軸を持つトゥールビヨンは、それぞれ60秒、18秒、15秒、そして再び60秒という異なる周期で回転。オートオルロジュリーの常識を覆す1本となっている。
革新的な四軸トゥールビヨン
本作の中心に位置するのは、極めてダイナミックな4軸トゥールビヨンだ。4本の軸は、2本のアームを搭載したムーブメント全体の第1軸が60秒、第2軸が60秒、第3軸が18秒、第4軸が15秒、という速度で回転し、未体験の動きを生み出す。この機構を駆動するのは、手巻きムーブメントのCal.JCAM54だ。キャリッジの先端には3軸トゥールビヨンを搭載し、わずか1分で一周する。さらに、コンスタントフォース機構を組み込み、安定したエネルギー供給によって高精度を維持するのだ。

Cal.JCAM54(手巻き)。2万1600振動/時。パワーリザーブ約36時間。18KRGケース(直径47.00mm、厚さ27.00mm)。3気圧防水。世界限定18本。要価格問い合わせ。
ゴールドとサファイアによる彫刻的デザイン
ケースは直径47mm。18Kローズゴールドとサファイアクリスタルを組み合わせ、素材の持つ美を最大限に引き出している。文字盤上には高輝度に磨かれたゴールドプレートと幾何学モチーフのモザイクが施され、光を劇的に反射。宝石セッティングとは異なり、ローズゴールドパーツを反転配置することで、光と影のコントラストを際立たせ、立体的な奥行きを与えている。
10年にわたる革新の軌跡
2015年の初代「アストロノミア トゥールビヨン」以来、同コレクションはオートオルロジュリーの限界を押し広げてきた。当初は20分で1回転していたムーブメントは、やがて10分、さらに2023年の「アストロノミア レボリューション」ではわずか60秒へと短縮。2025年、第4の軸を加えた「アストロノミア レボリューション フォーアクシス トゥールビヨン」によって、時計製造の新たな次元が切り拓かれた。
ジェイコブ・アラボの言葉
ジェイコブ&コー創業者兼会長のジェイコブ・アラボはこのように語る。「アストロノミアの10周年は、私たちにとって大きな節目です。2002年にファイブタイムゾーンを発表して時計界に名乗りを上げ、2015年のアストロノミアによってオートオルロジュリーの頂点に立ちました。不可能に挑み続けるなかで、創造性、ケース設計、技術において新たな領域を切り開いてきたのです。そして私たちの進化は、今後も留まることはありません。」