2025年、オリエントの人気コレクション「バンビーノ」に新たなバリエーションカラーが追加された。3針でセンターセコンドを備えたモデルと、「サンアンドムーン」機構を採用したモデルだ。いずれも落ち着いた色合いが特徴的な腕時計であり、クラシカルな装いに実にマッチする。この2025年に発表された腕時計を振り返ってみよう。

Text by daniela pusch
[2026年1月14日掲載記事]
オリエント創業75周年の節目を飾った2025年の新色バンビーノ
オリエントの起源は1901年、東京で創業された「吉田時計店」にさかのぼる。当初は時計の輸入販売と卸業を手掛けていたが、1912年にはゴールドケースの製造を開始し、1934年には腕時計の製造にも着手した。
1949年に工場の火災という困難に見舞われながらも、1950年に操業を再開し、社名を「オリエント時計株式会社」へと改称。その後に、現在もブランドの象徴的ラインとして知られる「オリエントスター」も誕生した。自社製自動巻きムーブメントを搭載し、手の届く価格で高品質な時計を提供する姿勢は、2009年にセイコーエプソン株式会社の完全子会社となった今もなお堅持されている。
色彩で魅了するオールラウンダー

(中)オリエント「クラシックコレクション オリエントバンビーノ」Ref.RN-AC0024L
(右)オリエント「クラシックコレクション オリエントバンビーノ」Ref.RN-AC0025N
自動巻き(Cal.F6724)。22石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約40時間。SSケース(直径40.5mm、厚さ12.3mm)。3気圧防水。4万4000円(税込み)。
オリエントの「バンビーノ」は、レトロな魅力を備えたクラシカルな腕時計製造の精神を体現するコレクションだ。ドーム状に盛り上がったボンベ型文字盤にボックス型風防、そして繊細な仕上げが施されたケースと細身のラグという古典的な姿がその特徴である。
2025年に発表されたモデルのカラーバリエーションは、グリーン、ネイビー、そしてベージュの3色だ。いずれもサンレイ仕上げが施されている。それぞれの文字盤に合わせ、ローズゴールド調やシルバーのインデックスと針が巧みに調和するように設計されている。
これらの腕時計の文字盤に注目してみよう。インデックスはローマンインデックス、そして目盛りには定規のように線が引かれており、秒よりも細かく分割されている意匠だ。
文字盤色はどれも落ち着いた色合いで、ベージュも含めやや濃い色の印象を与える。クラシカルでシックな装いによく似合う腕時計である。
サンアンドムーン表示モデルの新色

自動巻き(Cal.F6B24)。22石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約40時間。SSケース(直径41.5mm、厚さ14.2mm)。3気圧防水。5万9400円(税込み)。
新色に加え、太陽と月のディスクが24時間で一回転するサンアンドムーン表示に新色のボルドーモデルも登場した。非対称に配置された曜日窓が独創的なデザインを構成し、伝統的な意匠と革新的なディテールの絶妙なバランスを際立たせている。



