Q:最近よく聞く“リシュモン ムーブメント”って何なの?
![広田雅将](https://www.webchronos.net/wp-content/uploads/2018/12/4people_1.jpg)
A:時計メディアでしばしば目にするようになったのが“リシュモン ムーブメント”という言葉。これは、リシュモン グループ傘下のヴァル フルリエが製造した“マニュファクチュール エボーシュ”を指します。現在は、一部のパネライやモンブラン、IWCなどが採用しています。そのラインナップには大きくふたつの流れがあります。
・カルティエ1847MC系
設計はカルティエ。自動巻き。パネライのCal.OP XXXIVのほか、ボーム&メルシエ「ボーマティック」が使用するCal.BM12-1975A(写真)などのベース。
![Cal.BM12-1975A](https://www.webchronos.net/wp-content/uploads/2019/05/BEM_880.jpg)
・IWC 69000系
設計はヴァル フルリエ。インダイアルが縦2つ目レイアウトの自動巻きクロノグラフ。これをベースに横3つ目に仕様を変更したのが写真のモンブランのCal.MB25.10である。
![Cal.MB25.10](https://www.webchronos.net/wp-content/uploads/2019/05/Calibre_MB25.10_880.jpg)
設計を共有化することで、製造コストを抑えたほか、一般的なエボーシュに比べて性能が高いのが特徴です。なお、リシュモン ムーブメントがベースといっても、各社それぞれが大きく手を加えているため、まったく同じものはありません。