三越伊勢丹 執行役員 牧野 伸喜「時計は人と人をつなぎ、時代をつなぐ」3

LIFE対談
2020.01.24


クロノス日本版編集長
広田雅将
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三越伊勢丹 執行役員
日本橋三越本店長
牧野 伸喜
牧野 伸喜

1961年生まれ。大学卒業後、株式会社三越に入社し、日本橋三越本店に配属。その後、名古屋三越や仙台三越などに勤務。長く紳士部門を担当。伊勢丹浦店店長を経て2019年4月より現職。


第3回「時計が繋ぐ、百貨店と顧客のより良い関係」

広田:大規模にリニューアルしたウォッチギャラリーをとても好意的に思います。それは “間口は広く奥深く”という印象であり、それが理想だと思っているからですが。

牧野:そうですね。カシオG-SHOCKを始め、60ブランド以上の時計を揃えましたが、やはりウォッチギャラリーということで、今まで平置きでやっていたところを部分的に時計を立ち上げてギャラリーのように見ていただくようにしました。時計は、購買頻度でいうと年に1本買う方ってほとんどいません。それこそ数年に1回とか何かの記念だったり。でも下見はしたい。ところが自分で言うのも何なんですけど、百貨店ってすごく敷居が高いじゃないですか(笑)。それをいかに面白くできるかというのが今回のテーマでした。とくに百貨店では入りやすいお買場ってよくいわれるのですが、むしろ出やすいお買場というのがポイントなんです。お買場に入ったらそのまま押し付けられるんじゃないかという恐怖感がある(笑)。だからいかに出やすいお買場を作るかというのがキーでした。ここなんか店員が寄ってきてもすぐ逃げられますからね(笑)。

広田:確かに流れるようにスーッと見ていけます。

牧野:それだけいいお買場ができたなと思いますよ。

詳細は三越WORLD WATCH GALLERYにて掲載中