ボリス・ジョンソン英首相が、ロンドン市長時代から現在まで使い続ける腕時計とは?

LIFEセレブウォッチ・ハンティング
2020.04.17

一流のセレブたちは一体どんな腕時計を選ぶのか? 世界のセレブたちのワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回は、イギリス首相ボリス・ジョンソンが選ぶ腕時計を紹介しよう!

ボリス・ジョンソン

ボリス・ジョンソン

Photograph by Shutterstock/アフロ

 新型コロナウイルスに感染し、入院していたボリス・ジョンソン英首相が4月12日に退院した。その復活に、イギリスのみならず日本をはじめ各国からも安堵の声が上がっている。

 ジョンソン首相は2019年の首相就任前に何度か来日したことがある。例えば2017年には、当時まだ外務大臣だった彼が、外遊で訪れた際に福島県産の桃ジュースを美味しそうに飲んでいた姿を覚えている人も多いだろう。

 今回紹介する1枚はもう少し前のもの、ロンドン市長だった2015年当時に撮られたものだ。東京都とロンドンとの友好都市関係樹立を目的に来日したジョンソン首相は、東京都庁を訪れた後、当時の都知事らに招待されて明治神宮内で茶道を体験した。その時の写真である。

パルサー

 腕時計をクローズアップして見てみよう。写っているのは、ローマンインデックスを備えた白文字盤のラウンドウォッチ。12時位置に確認できるのは、パルサー(PULSAR)のロゴマークだ。

パルサー

パルサー

ボリス・ジョンソン英首相の着用モデルとして推測されるRef.PTA166P1。2000年頃に発表されたクォーツウォッチだ。ケースはゴールドPVD加工ステンレススティール製。1万円未満の小売価格で販売された。

 セイコーがヨーロッパやオーストラリアを中心とした海外向けに展開する「パルサー」。クラシックなデザインからスケルトン仕様の自動巻きモデル、モータースポーツをテーマにしたスポーティーなソーラーモデルまで豊富なラインナップを持つ時計ブランドだ。中心価格帯は100~200ユーロほど。セイコーのムーブメントや技術を活かした高品質な腕時計が手頃な価格で手に入るとあって、その人気は若者層に特に高い。

 パルサーが誕生したのは1970年のことである。1973年公開の映画『007 死ぬのは奴らだ』でも登場するなど、広く知られたハミルトンのLED式デジタルウォッチ「ハミルトン パルサー」がその始まりだ。余談だが、ハミルトンはこの50周年を祝って2020年3月に復刻モデルを発表したところである。その名称は(1979年にセイコーがブランド名を買収しているため)「ハミルトン PSR」とされた。


 ジョンソン首相の着用モデルと推測されるRef.PTA166P1は、2000年頃に発表されたセイコー製のクォーツウォッチだ。ジョンソン首相の写真からは、古いもので2005年、新しいもので2019年のイギリス総選挙まで、これと同一と思われる腕時計の着用が確認されている。なお、使い込んできた証しとしてベゼルにはメッキのはがれた痕跡がうかがえる。それでも手放すことなく愛用し続けるほど、この時計の使い勝手が良く、気に入っているのだろう。

 高く評価される政治手腕とは対照的に、ボサボサの金髪と服装に無頓着なことで知られるジョンソン首相。自由奔放なそのキャラクターに、都会風のエリート政治家とは違うと信頼を寄せる有権者も多いと聞く。パルサーの腕時計は、まさにそんな人物像を映しているようだ。


高井智世


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