デザイナーの佐藤可士和が着用するロレックスの腕時計は?

LIFEセレブウォッチ・ハンティング
2022.06.22

世界のセレブたちがどんな時計を着けているのか、ワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回はグラフィックデザイナー、クリエイティブディレクター、アートディレクターと多方面にて活躍する佐藤可士和が着用するロレックス「オイスター パーペチュアル GMTマスター Ⅱ」を紹介しよう。

沼本有佳子:文
Text by Yukaco Numamoto
2021年6月4日掲載記事

日本を代表するデザイナー、佐藤可士和

佐藤可士和

写真:つのだよしお/アフロ
佐藤可士和。多摩美術大学を卒業後、株式会社博報堂を経て2000年に独立した。彼の名前と顔を知らない人でもユニクロ、セブン-イレブン、楽天グループ、今治タオルといったブランドのクリエイティブディレクション、ホンダ「N-BOX」のロゴ、横浜みなとみらい地区にあるカップヌードルミュージアムのトータルプロデュースも手掛けている、と言えば彼の作品が日本の生活に根付いているものであることが分かるだろう。

 国立新美術館にて2021年2月3日〜4月28日の期間で開催された「佐藤可士和展」。もともと5月10日まで開催される予定だったが緊急事態宣言下で予定を早めての終了となってしまった。連日大盛況だったという本展にゴールデンウィーク中に行こうと思っていた人も多かったのではないだろうか。グラフィックデザイナー、クリエイティブディレクター、アートディレクターと多方面にて活躍する佐藤可士和が愛用する時計がこれだ。


ロレックス「オイスター パーペチュアル GMTマスター Ⅱ」

オイスター パーペチュアル GMTマスター Ⅱ

2018年6月2日に行われた武田薬品工業の新社屋落成イベントで佐藤可士和が着用するロレックスの「オイスター パーペチュアル GMTマスター Ⅱ」。オイスターブレスレットと黒青ベゼルの組み合わせ、会見の日時から、18KWGケースの116710BLNRと推測される。

 デザインのプロフェッショナルと言える佐藤可士和が選んだ腕時計はロレックス「オイスター パーペチュアル GMTマスター Ⅱ」だ。ロレックスのGMTマスターといえば、同社がパン・アメリカン航空の国際線パイロットのために開発したモデルとして知られ、第2時間帯を24時間で1周する副時針とベゼルを組み合わせることで読み取ることができるモデルである。そのデビューは1954年。

 その後、82年には副時針の単独調整が可能なGMTマスターⅡが登場している。その比類なき機能性と堅牢性、一目でそれと判別できるデザインは世界を旅する人々を魅了してきた。

ロレックス「オイスター パーペチュアル GMTマスター Ⅱ」
自動巻き(Cal.3186)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KWG(直径40mm)。10気圧防水。販売終了モデル。

 GMTマスター Ⅱの象徴的であるスタイルのひとつと言えるのが24時間目盛り入りのベゼルで、青赤や黒青のように昼夜で2色に分かれているパターンのものが有名だ。佐藤可士和が着用するモデルも黒と青を組み合わせた、通称バットマンベゼルモデルである。

 この両方向回転ベゼルのベゼルリングには、セラクロムベゼルインサートが備わっており、極めて硬いセラミックスから作られている。ひとつの部品として製造されており、耐傷性と耐蝕性に優れているため、年月が経っても鮮やかなカラーを保つことが可能である。