シチズンの新作は「デザイン力」がすごいことになっている

2017.03.24

「エコ・ドライブ・ワン」。光発電エコ・ドライブ(Cal.8826)。フル充電時12カ月稼働。SSケース+サーメットベゼル(直径39㎜、厚さ2.98㎜)。日常生活防水。今秋発売予定。40万円(税別)。

「シチズン エル アンビリュナ」。光発電エコ・ドライブ(Cal.B035)。フル充電時7カ月稼働。SSケース(直径27.3㎜、厚さ9.4㎜)。漆玉・ダイヤモンド1石入り。5気圧防水。今秋発売予定。9万7000円(税別)。世界限定1000セット。

 

 開催中のバーゼルワールドで発表されたシチズンの新作を紹介する。1本目は「エコ・ドライブ・ワン」のニューモデル。厚さ1.00㎜のムーブメントに2.98㎜の極薄ケースという世界最薄のアナログ式光発電腕時計の記録を昨年更新した同モデルの、レザーストラップを備えた新しいデザインだ。ケースのフォルムはより洗練され、ドレッシーさを強調。ベゼルには先行モデルと同様にピンクかシルバーカラーのサーメット(セラミックスと金属からなる合金。耐熱性、耐摩耗性などを備える)を採用する。

 2本目はレディスピースの「シチズン エル アンビリュナ」。デザイン面で評価の高いシチズンらしく、ラウンドのケースに付く曇りがかったサファイアガラスで朧月を表現。その「光」を際立たせる「影」を表現するのは、アクセントに用いられる漆玉だ。流麗なフォルムのブレスレットはアーティストユニット「モノサーカス」がデザイン。どこまでも可憐で、フェミニンな作風に仕上がっている。どちらの新作も技術同様、意匠に才気が見られるところが、現在のシチズンの強みだろう


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