ロンジンから、GMT機能搭載パイロットウォッチ「ロンジン スピリット ズールータイム」の新作が登場した。グレード5のチタン製でケース径は39mm、軽量でタフな小径モデルだ。リュウズを引くだけで時針のみを1時間刻みで動かせ、スムーズに第2時間帯の設定を行えるGMT機能を搭載している。
グレード5チタン製「ロンジン スピリット ズールータイム」
2022年にステンレススティール製のケースを備え、直径42mmで登場し、23年に直径39mmの小径モデルが発売された「ロンジン スピリット ズールータイム」から、新たにケース径39mmでグレード5チタン製モデルが登場した。
「ロンジン スピリット ズールータイム」の名前の由来はGMT!
ロンジン スピリット コレクションに属するロンジン スピリット ズールータイムの名は、ロンジン初のデュアルタイムゾーン腕時計「ズールータイム」の文字盤に描かれた国際信号旗のZ旗、通称ズールー旗に由来している。なお、この腕時計は1925年に製造された。
ズールータイムとは、航空業界、軍関係者の間でのグリニッジ標準時(GMT)の名称である。グリニッジ標準時は、ゼロ子午線のある場所の時間、という意味からゼロタイムと呼ばれた。軍関係者はゼロタイムのZを、無線通信時に聞き間違えないようにするためにフォネティックコードでズールーと呼び、そこからズールータイムという呼び名が生まれたのだ。そして、このズールータイムという呼称は、現在でも航空業界や米軍では現在でも使用されている。
自動巻き(Cal.L.844.4)。21石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。Tiケース(直径39mm、厚さ13.5mm)。10気圧防水。62万4800円。
グレード5チタンを採用したケース
本作は直径39mm、厚さ13.5mmのケースに、軽量で耐食性に優れたグレード5チタン(チタン、アルミニウム、バナジウムから成る合金)を使用している。この素材はステンレススティールと比べて軽量な素材だ。また色はそれよりも濃いため、よりテクニカルな印象を与えるだろう。ケースの表面は主にサテン仕上げであり、ケースの縁に施されたポリッシュ仕上げがダイナミックなデザインを際立たせている。
アンスラサイトカラーの文字盤にセラミックス製ベゼル
サンドブラスト仕上げを施したアンスラサイトカラーの文字盤には、6時位置に日付表示、視認性を確保するスーパールミノバを施したアプライドのアラビア数字インデックス、ゴールドカラーの針を配置。文字盤に刻まれた「Zulu Time」の文字が刻まれている。マットブラックの夜光塗料を塗布したGMT針の先端にある矢印にはレッドカラーを採用し、シックなトーンでまとめられたツールウォッチにアクセントを加えている。
搭載されるブラックカラーのセラミックス製両方向回転ベゼルは、24時間目盛りの昼部分と夜部分で仕上げが異なる。6時から18時まではマット仕上げ、18時から6時まではディープポリッシュ仕上げだ。
時針単独調整が可能なGMTを搭載
さらに本作は、リュウズを引くだけで時針のみを1時間刻みで動かし、スムーズに第2時間帯の設定を行えるGMT機能を搭載している。両方向回転ベゼルを回して第3のタイムゾーンを反映させることもでき、世界中どこでも簡単に時刻を確認できる。
耐磁性に優れたムーブメントCal.L844.4
ムーブメントには、COSC(スイス公認クロノメーター検定協会)の公式クロノメーター認定を取得した、Cal.L844.4を搭載。シリコン製ヒゲゼンマイと革新的な部品を採用することで、磁気に対する国際基準である、ISO764の基準値を大きく上回る耐磁性を実現した。デジタル機器に囲まれた環境でも安心の耐磁性のほか、忙しい日常生活で頼れる約72時間のパワーリザーブを備えた、現代生活の相棒となる、高精度なGMT時計だ。