ユリス・ナルダンは、精密な海洋計器の豊かな伝統を反映したハイホロロジー ダイバーズウォッチ、「ダイバー ハンマーヘッドシャーク」を発表した。この革新的なダイバーズウォッチは、ブルー PVD コーティングを施した 44mm のチタンケースを採用し、極限的な水中環境での性能に不可欠な機能を数多く搭載している。

ユリス・ナルダン社のダイバーズの歴史
1846 年の創業以来、スイスの独立系ウォッチメーカーであるユリス・ナルダンは、常に大海原と深いつながりを持ってきた。かつて世界各国の海軍が、航海に不可欠な情報を得るために、ユリス・ナルダンのマリンクロノメーターを信頼し、メゾンの卓越した機械性能に対する名声は大陸を越えて広まっていた。それから 180 年近く経った今も、ユリス・ナルダンは高精度機械式時計のパイオニアであり続けている。
ダイバー ハンマーヘッドシャーク

ユリス・ナルダン「ダイバー ハンマーヘッドシャーク」Ref.1183-170LE-3A-HAMMER/0A
自動巻き(cal.UN-118)。50石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。アップサイクル・シリコンウェハー(生産廃棄物)から製造した DIAMonSIL 脱進機を採用。Ti製ケース(直径44mm、厚さ14.81mm)。300m防水。世界限定300本。192万5000円(税込み)。

この時計はサメの保護に関するストーリーを伝え、これらの種の保護に取り組む非営利団体への基金を募るためにユリス・ナルダンが製作したものだ。メゾンはこれまで、グレートホワイトシャーク(ホオジロザメ)やレモンシャーク、ブルーシャーク(ヨシキリザメ)をモチーフにしたモデルを発表してきた。今回の新作は、雄大なハンマーヘッドシャーク(シュモクザメ)にちなんで名付けられた。
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストによると、記録されているすべてのシュモクザメ種の個体数は世界的に減少傾向にある。アカシュモクザメとヒラシュモクザメは、乱獲、汚染、気候変動の影響により IUCN 絶滅危惧種に指定されている。
文字盤

ブルーのサンドブラスト加工を施した文字盤には、赤と青の「X」のアクセントがあしらわれ、ユリス・ナルダンのコレクションに繰り返し登場するモチーフと呼応している。6 時位置には、夜光塗料を塗布した秒針を備えたスモールセコンドが配されているので、暗い場所でも時計が作動状態にあり、正確な時刻を示すことが目視できる。
ケースバック

ブルーの PVD コーティングを施したチタン製ケースバックには、ハンマーヘッドシャークのモチーフと、モデル番号、リミテッドエディション、300 メートルの防水性能を示す赤いディテールのエングレービングが施されている。ラバーストラップに備わっているチタン製シングルリンクの裏側には「1% for the Planet」のロゴが刻印されている。
キャリバー UN-118
信頼性の高い自動巻きキャリバー UN-118 は、ダイヤモンシル製脱進機とシリコン製ヒゲゼンマイを備え、ユス・ナルダンの革新的な耐磁性、潤滑不要なシリコン技術が駆使されている。60 時間のパワーリザーブが 12 時位置のゲージで表示され、前後に日付の調整が可能なデイトコレクターを備えている。
タイガーシャークに襲われ片足を失ったサメの擁護者、マイク・クーツ
ダイバー ハンマーヘッドシャークのリリースをサポートするのは、ユリス・ナルダンのブランドアンバサダーであるマイク・クーツだ。マイクは 10 代の頃、タイガーシャークに襲われ片足を失ったが、以来、彼は熱心な提唱者として、世界のサメに対するより深い理解と保護のために活動している。
サメによる襲撃の生存者の多くが生涯にわたって水への恐怖を抱く中、マイクの恐ろしい試練は彼の海に対する愛をより一層強くした。友人たちは、彼が切断手術から回復する間、海岸からサーファーの写真を撮れるようにカメラを買ってくれたが、手術からわずか 1 ヶ月後にはもう海に戻っていた。
義足を装着した彼は、再び波の乗り方を習得する。生活は決して以前と同じようにはいかなかったけれど、彼はすぐに順応し、訪れた新しいチャンスを掴んた。彼はプロのフォトグラファー兼アーティストとなり、ダイビングを学び、海洋生物学者に追随しながらサメの研究を記録する活動をスタートした。
彼は自分の足を奪い、命までも奪いかねなかった生き物を憎むどころか、むしろ深い共感を抱き、サメを「殺し屋」としてではなく、複雑な生態系の頂点捕食者、そしてキーストーン種としてより深く理解しようと決意した。その中で、彼はサメが乱獲や汚染、気候変動によって深刻な脅威にさらされていることをすぐに知ったのだった。