2024年、コルムは象徴的なコインウォッチの誕生から60周年を記念し、詩人ダンテ・アリギエーリの生誕700年記念銀貨を用いた「ヘリテージ コイン」を発表した。コインウォッチの誕生と偉大な詩人をたたえる本作が、日本国内でも2025年7月11日より販売されている。世界で700本のみが製造される、限定モデルだ。

60周年を祝う、ダンテ・アリギエーリの銀貨を使用したタイムピース
コルムは、アイコニックなコインウォッチの誕生60周年を記念する、700本限定のタイムピースを発売した。「ヘリテージ コイン」シリーズに加わるこの限定モデルは、偉大な詩人であり、ルネサンス期の先駆者であったダンテ・アリギエーリの記念銀貨を薄く2枚に分割し、その間に超薄型の自動巻きムーブメントを挟み込んでいる。

自動巻き(Cal.CO 082)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径36mm、厚さ7.55mm)。1気圧防水。世界限定700本。253万円(税込み)。
コルムのコインウォッチは、1964年に“Time is money”という、直接的かつユニークなスローガンを標榜して誕生した。本物の金貨を二分割して超薄型ムーブメントを収めるという、世界で初めての手法が用いられた腕時計であり、歴代アメリカ合衆国大統領や芸術家のアンディ・ウォーホルなど、数多くの著名人に愛用されてきた歴史を持つ。
その誕生60周年を祝う本作は、これまでのコインウォッチと同様に、使用される硬貨のデザインを前面に押し出したものとなっている。ダイアル側では、叙情詩『神曲』に描かれた地獄(燃えさかる炎)、煉獄(立ちこめる雲)、天国(天からの光と星)を、ケースバック側では、栄光の象徴である月桂樹の冠を戴いた本人の肖像を見ることができる。
ステンレススティール製ケースの直径は36mmで、自動巻き式のムーブメントを搭載しながらも、厚さはわずか7.55mmというスリムなシェイプを実現している。またその側面には、硬貨の外縁を模した「コインエッジ」の彫金が施され、コインウォッチならではのクラシカルなアイデンティティが際立っている。
ムーブメントは、セリタのCal.SW300-1をベースとしたCal.CO 082を搭載する。パワーリザーブは約42時間を備える。