ブランパンの「フィフティ ファゾムス」に、直径45mmのケースを備えたレギュラーモデルが新たに登場した。本作は「深海のためのデザイン、夏に向けたスタイリング」と同社が表すように、オレンジやホワイトといった爽やかなラバーストラップを付け替えることで、夏らしいスタイリングも深海で使用するような、ツール感のあるスタイリングも楽しめるダイバーズウォッチに仕上がっている。
ブランパンのダイバーズウォッチコレクションに新作モデルが登場!
1953年に誕生した、現代ダイバーズウォッチの祖としても知られるブランパンの「フィフティ ファゾムス」。現在では同社の人気コレクションのひとつとして、さまざまなバリエーションがラインナップされている。そんなフィフティ ファゾムスに新作モデルが登場した。「フィフティ ファゾムス テクニカラーズ」だ。

自動巻き(Cal.1315A)。35石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約120時間。Tiケース(直径45.00mm、厚さ14.10mm)。30気圧防水。306万9000円(税込み)。
この新しいフィフティ ファゾムス テクニカラーズは、直径45mmケースを持ったレギュラーモデルである。また、工具なしで交換が可能なストラップシステムが搭載されており、フィフティ ファゾムスのクラシカルな印象の強いブラックのほか、付属の爽やかなホワイトや明るいオレンジカラーのラバーストラップを付け替えることで、さまざまなスタイルを楽しむことができることも特徴だ。このラバーストラップはケース中央のラグと一体化する。
本格ダイバーズウォッチに取り入れられたもの
もともと本格的なダイバーズウォッチとして開発されたフィフティ ファゾムス。実際、プロダイバーはもちろん、探検家や水中写真家たちに愛用されてきた。そんな同社のツールウォッチを本作はモダナイズし、従来の技術力に“意外性のあるスタイル”を融合させている。
2023年、ブランパンがフィフティ ファゾムス誕生70周年の節目を迎えた際、「フィフティ ファゾムス テック ゴンベッサ」が発表された。ブランパンの社長兼CEOのマーク A. ハイエックによると、このモデルは「もしフィフティ ファゾムスが今日発明されたとしたら、それはどのようなものなのだろうか」という自問自答から生まれたのだという。そして2025年にフィフティ ファゾムス テックBOC(ブランパン オーシャン コミットメント)が誕生したことで、その最新技術がよりウェアラブルなものに。“テック”シリーズに色彩と新たなスタイルが取り入れられた結果、今回の新作のような、本格的ダイバーズウォッチにライフスタイルの側面があることを照明し、彼は「(そのことを)うれしく思います」とも語った。
ツールウォッチとしてのスペックはそのままに
もっとも、ツールウォッチとしての、フィフティ ファゾムスらしいスペックは新作でも健在だ。医療用としても使われている、破壊靭性を高めたグレード23チタン素材のケースはサテン仕上げが施されている。また、ヘリウムエスケープバルブや、グローブを着用したままでも扱いやすいセラミックス製インサートを備えた、120クリックの逆回転防止ベゼルも搭載されている。
アブソリュートブラックの文字盤は、光の97%まで吸収し、濁った水深や光量の少ない条件下でも視認性を確保すると同時に、蓄光塗料のブロック型アプライドインデックスとコントラストを生み出すという効果も発揮する。なお、防水性は30気圧だ。
搭載するムーブメントは、自動巻きのCal.1315A。約120時間というロングパワーリザーブを有することに加えて、シリコン製ヒゲゼンマイを採用しているため、耐磁性能に優れることもポイントだ。


工具なしでストラップの付け替えを楽しめる
ツールウォッチとしてのスペックは引き続き採用されるとともに、新たな仕様として工具なしでストラップを交換できるシステムが搭載された。なお、これまで紹介してきたようにブラック、オレンジ、ホワイトのカラーリングが採用されているのみならず、ダイバーにとって重要なディテールである、複数の長さのストラップも用意された。
海でも陸でも、さまざまなシーンの、さまざまなスタイルを楽しめるダイバーズウォッチと言えるだろう。