2025年1月、オメガの「シーマスター アクアテラ」から、ターコイズブルー文字盤を備えたモデルが登場した。そして8月14日、このターコイズはそのままに、ブラックセラミックベゼルおよびブラックラバーストラップが組み合わされたバリエーションが、新たに追加されている。
オメガに新しい「シーマスター アクアテラ」が2サイズ登場
2025年1月、ターコイズブルーを基調とした文字盤を持つ、新しい「シーマスター アクアテラ」がオメガから登場した。ターコイズブルーという、高級腕時計としては珍しいカラーリングを用いたこのモデルは、サイズ、素材、文字盤カラーに多彩なバリエーションがそろえられるオメガウォッチの中でも、目を引くものであった。
そして今年8月14日、このターコイズブルーを使ったシーマスター アクアテラに、さらに新しいバージョンが追加された。ステンレススティール製のケース、ブレスレットを備えていた従来モデルに対して、本作はブラックセラミックス製のベゼル、そしてケースと一体型となったブラックカラーのラバーステップを有しており、よりスポーティーな印象が強まっている。

自動巻き(Cal.8900)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径41mm)。15気圧防水。111万1000円(税込み)。

自動巻き(Cal.8800)。35石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径38mm)。15気圧防水。111万1000円(税込み)。
ターコイズとブラック、そして光沢とマットのコントラスト
直径41mmまたは38mmの、2種類のケースサイズで展開される今回の新作腕時計は、前述の通り、ターコイズブルーを使った文字盤が大きな特徴である。
ただターコイズブルー単色で染め上げるのではなく、文字盤外周にかけて、徐々にブラックへと変化するグラデーションを描いていることも特筆すべき点だ。ターコイズブルーのラッカーを施し、外周部分にブラックラッカーをかけているという。文字盤はポリッシュ仕上げによって光沢を持っており、まるで太陽光が差し込んだ水中のような、繊細な色合いの変化が楽しめる。
一方、セラミックスで製造されたブラックのベゼルはマットな質感で、ターコイズ×ブラックの対比のみならず、文字盤のツヤ感とベゼルのマット感とのコントラストが生み出されている。
ブラックPVD加工が施されたインデックスと針は、こういったコントラストを形成することに加えて、文字盤に埋没せず、内側の無反射コーティングと相まって、高い判読性をもたらしている。なお、インデックス・針ともにブルーに発光する、ホワイトカラーのスーパールミノヴァが塗布されている。そのため暗所での視認性も確保された。

ケースと一体型となったブラックのラバーストラップには、ターコイズブルーのステッチがあしらわれている。
シーマスター アクアテラ“らしさ”はそのまま
独創的な世界感をつくっている本作であるが、従来のシーマスター アクアテラのデザインコード、そして優れた性能は引き継がれている。
シンメトリーなケースはポリッシュ仕上げとサテン仕上げがコンビネーションされており、優美な印象を持つ。また、ドーム型サファイアクリスタル製風防やケースバックの周囲に施された波模様も、同コレクションらしい。
搭載するのは、マスター クロノメーター認定の自動巻ムーブメントだ。直径41mmモデルにはCal.8900が、直径38mmモデルにはCal.8800が備わっている。耐磁性能、そして15気圧の防水性能というスペックを持っており、毎日の相棒としてもお勧めできる新作モデルである。
