フランク ミュラーは、前衛的なデザインを持つ「ヴァンガード」コレクションの新作として、「ヴァンガード スリム スフマート」を発表した。レオナルド・ダ・ヴィンチが確立した絵画技法「スフマート」を表現したグラデーションダイアルと、ケース厚を抑えたスマートなフォルムを特徴とする新シリーズである。ファーストリリースとして、3種のカラーリングが2種のケースサイズでラインナップする。

フランク ミュラーによって再解釈された「スフマート」
フランク ミュラーは「ヴァンガード」コレクションの新シリーズとして、「ヴァンガード スリム スフマート」を披露した。

自動巻き(Cal. FM708)。2万1600振動/時。パワーリザーブ約35時間。18KPGケース(縦52.3mm×横42.5mm、厚さ約9.8mm)。日常生活防水。385万円(税込み)。
本シリーズのダイアルデザインには、ルネサンス期にレオナルド・ダ・ヴィンチによって確立された「スフマート」が採用されている。これは、あえて輪郭線を描かず、光と影の自然なぼかしによって立体感を生み出す表現技法である。またスフマートは、“自然の中に直線は存在しない。すべては連続し、境界は静かに溶け合っている”という思想に基づいており、実際に人間が目にする、境界が曖昧な世界を忠実に再現する技法でもある。

自動巻き(Cal. FM708)。2万1600振動/時。パワーリザーブ約35時間。18KPGケース(縦52.3mm×横42.5mm、厚さ約9.8mm)。日常生活防水。385万円(税込み)。

自動巻き(Cal. FM708)。2万1600振動/時。パワーリザーブ約35時間。18KPGケース(縦50mm×横41mm、厚さ約9.5mm)。日常生活防水。374万円(税込み)。
ヴァンガード スリム スフマートでは、中央から外周に向かって暗くなるグラデーションダイアルによって、この500年前に確立された表現技法を再解釈している。その曖昧でありながらも奥行きのある表情は、輪郭を持たずに流れていく時間の本質そのものであり、「時の哲学者」と称されるフランク ミュラーらしい、哲学を感じさせるタイムピースに仕上がっている。

ベースモデルには、革新性をテーマに持つ「ヴァンガード」を採用。“スリム”の名の通り、コレクションの先進性を継承しつつ、ケース厚を抑えることでより洗練された佇まいを実現している。カラーバリエーションは、ブルー、ブラック、ブラウンの3色。いずれも18Kピンクゴールド製のケースを採用しており、ブルーダイアルモデルはV41(横幅41mm)、ブラウンとブラックのダイアルはV43(横幅43mm)サイズと、それぞれ異なるケースサイズで展開される。
