セイコーウオッチが展開するクレドール、「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2026」への初出展を発表

2025.10.10

セイコーウオッチが展開するドレスウオッチブランド、クレドールは、2026年4月14日(火)から4月20日(月)までスイス・ジュネーブで開催される時計見本市「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2026」への初出展を発表した。今回の出展は、1974年に誕生した同ブランドの新たなグローバル展開の一環となる。

クレドール ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ


日本の匠の技と美意識を、世界最大の舞台へ

 クレドールは、2026年4月にスイス・ジュネーブで開催予定の「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2026」への初出展を発表した。

 セイコーウオッチ株式会社が展開するクレドールは、1974年に貴金属を使用した特選腕時計の一種として誕生した。このブランド名は「黄金の頂き」を意味し、ブランドロゴであるクレストマークに3つの星をあしらうことで、「感性」「技術」「技能」を象徴。このロゴに、日本発のドレスウォッチブランドとして、品質と美の頂点を極めるという想いを込めた。

 ブランド誕生50周年を迎えた2024年には、“The Creativity of Artisans(匠たちの探求と豊かなる創造)”というブランドメッセージを新たに標榜し、次なるステージへと歩みを進めている。今回の出展は、節目の年を経て、本ブランドの魅力を海外市場へ向けて本格的に発信する機会となる。

 セイコーウオッチ代表取締役会長兼CEO兼CCOの服部真二はこの初出展の発表に際し、「クレドールが、世界最大の時計の祭典として全世界が注目するウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブに参加することは、私にとっての悲願でした。これまで海外では知る人ぞ知る存在だったクレドールの魅力を、必ずや来場者が認めてくださると確信しています」と語っている。


クレドールの主力コレクション

 日本の匠の技、そして美意識が注がれた至高のタイムピースが、クレドールから展開されている。その主力コレクションの一部を紹介しよう。

クレドール ゴールドフェザー

クレドール「ゴールドフェザー」Ref.GBBY972
セイコーが1960年代に追求した薄型機械式時計の系譜を、現代的な薄型ドレスウォッチとして継承するコレクション。羽根のように「薄く」「軽やかで」「優美」であることをコンセプトにデザインされており、雫石高級時計工房の職人が組み立てたムーブメントを搭載している。手巻き(Cal.6890)。22石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約37時間。18KYGケース(直径37.1mm、厚さ7.7mm)。日常生活用防水。374万円(税込み)。

クレドール ロコモティブ

クレドール「ロコモティブ」Ref.GCCR997
時計デザイナーの巨匠、ジェラルド・ジェンタが1979年に手掛けたオリジナルモデルのスケッチを元に、現代の技術で機能や品質をアップデートしたコレクション。ケースやダイアル、ブレスレットの随所にアイコニックな六角形のモチーフをあしらい、唯一無二のデザインを体現している。自動巻き(Cal.CR01)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。Tiケース(直径38.8mm、厚さ8.9mm)。10気圧防水。187万円(税込み)。

クレドール 叡智II

クレドール「叡智Ⅱ」Ref.GBLT999
マイクロアーティスト工房が、ダイアルからムーブメント、外装、最終検査までを一貫して担うMasterpiece Collection(マスターピース コレクション)。代表作の「叡智II」は、世代を超えて受け継ぐことのできる“究極のシンブリシティ”をコンセプトに掲げ、極限まで研ぎ澄まされた佇まいを特徴とする。またその磁器ダイアルには、職人が一点一点手描きでアワーマーカーとロゴを描いている。
手巻きスプリングドライブ(Cal.7R14)。41石。パワーリザーブ約60時間。Ptケース(直径39mm)。30m防水。786万5000円(税別)。

クレドールのこれまでの歩みも紹介

 最後に、クレドールがこれまで世に送り出してきた代表的なモデルも掲載する。

初代クレドール

1974年:貴金属を素材とした特選腕時計から「セイコー クレドール」が誕生。

クレドール ロコモティブ

1979年:ジェラルド・ジェンタがデザインした「ロコモティブ」を発表。“機関車”や“牽引力となるもの”を意味するモデル名には、ジェンタの「クレドールを牽引し、未来を担う存在になってほしい」という願いが込められた。

クレドール Cal.6870

1993年:1960年代に製造された、厚さわずか1.98mmのムーブメントの設計思想を受け継ぐ、新たな極薄メカニカルムーブメント「Cal.6870」搭載モデルを発表。

クレドール Cal.6899

1996年:“竹”がモチーフのムーブメント「Cal.6899」を搭載したスケルトンウォッチを発表。西洋と日本の技法を融合させ、唯一無二の彫金表現を実現した。

クレドール ノード スプリングドライブ ソヌリ

2006年:日本初のコンプリケーションウォッチとなる「ノード スプリングドライブ ソヌリ」を発表。

クレドール ノード 叡智 Cal.7R08

2008年:世界初の機構・トルクリターンシステムを搭載した「ノード 叡智 Cal.7R08」を発表。磨き抜かれたムーブメント、柔らかな光をたたえる磁器製ダイアルなど、腕時計作りの“叡智” が結集された。

クレドール FUGAKU

2016年:当時世界最小級の体積を誇る手巻トゥールビヨンを搭載した「FUGAKU」を発表。彫金と漆芸を融合させ、ダイナミックかつ繊細な日本の美意識が表現された。

クレドール ゴールドフェザー 彫金限定モデル

2024年:ブランド誕生50周年を記念し、「ゴールドフェザー 彫金限定モデル」を発表。4層に重なる彫金で描かれた水流によって、これからも絶えず最高の美しさを探求し、さらなる歩みを進めていく意志が表現された。


Contact info: セイコーウォッチお客様相談室(クレドール) Tel.0120-302-617


2025年 セイコーの新作時計を一挙紹介!【キングセイコー、プロスペックス等】

FEATURES

セイコー クレドール「Cal.68系」。未来に残したい時計遺産【傑作ムーブメント列伝】

FEATURES

クレドール「叡智Ⅱ」シンプルウォッチの頂点へ

FEATURES